アーカイブ:2015年 5月
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酸素の生理作用と中毒症状
「100%の酸素は甘い」などという人もいますが、それは酸素の怖さを知らない人の言葉かもしれません。酸素は生命活動に必要な生理作用を持った気体ですが、安全な気体ではありません。人間は酸素を吸って生きながら活性酸素から逃げて…詳細を見る -
腸内細菌と免疫の関係とデトックス
人間の免疫力の約50%は腸内環境に依存しています。腸内の1,000種類1,000兆個以上(諸説あり)にわたる細菌叢のバランスを意味する「腸内フローラ」は色々な意味で知られています。その腸内の有害物質を排出することをデトッ…詳細を見る -
新型出生前診断(無侵襲的出生前遺伝子的検査)について。
従来の出生前診断として羊水検査を行うだけであっても、入院扱いの上侵襲的な検査でした。現在の新型出生前診断の場合は費用は8分の1(神戸大学医学部付属病院では194,000円 2015年4月)で精度は8倍にアップ。母体から血…詳細を見る -
皮膚の常在菌とバリア機能、ニキビ菌(アクネ桿菌)の必要性
人体の常在菌として腸内に400種類の菌が約100兆個、皮膚に1兆個存在します。重量では成人で約1.5キログラムに及びます。常在菌は一般に善玉と悪玉に分けられて、善玉菌が圧倒的に多く存在していますが、どちらも有用菌として働…詳細を見る -
便秘の原因と弊害、生活習慣の見直しで対処
勤務中に便意を感じてもトイレに行くことができないという、職場で拘束されている人が我慢を繰り返すと次第に便意を感じなくなるという便秘。それだけでなく、食物繊維の摂取不足も原因になる現代病。女性に多い便秘の原因とは?高齢者に…詳細を見る -
風邪症候群の正しい処置と二次感染予防の必要性
風邪とは呼吸器系の各種症状を表し、急性上気道炎などと呼ばれていますが病気ではありません。医学的には「風邪症候群」という症候名で体の状態を意味します。主に上気道が感染などによって炎症性の症状が出た時を指して、くしゃみ・鼻水…詳細を見る -
甲状腺腫瘍の誤診対策を考える ~良性か悪性か?~
甲状腺に出来る腫瘍はほとんどが良性腫瘍で、自覚症状としては甲状腺が軽く腫れる程度で、その腫れ方もゆっくり進行していきます。甲状腺がんに移行した場合でも、生命に関わるような予後の悪い悪性の腫瘍は稀です。しかし、腫瘍摘出を行…詳細を見る -
中枢性めまいの持続性症状と、脳疾患の危険性
脳疾患が関係するめまいは少ないのですが、長期間持続するめまいと意識障害や言語障害、運動麻痺、知覚麻痺などを併発した場合は、脳が関係する中枢性めまいの可能性が高くなってきます。脳卒中や脳腫瘍などもめまいを起こす原因になるの…詳細を見る -
非小細胞肺がんの治療 ~治癒を望めないといわれた疾患~
肺がんはがんの死因として最も多く、2009年に年間の死亡者が7万人を超えています。二次性の肺がんの場合、他の臓器で発生したがんでも肺に転移しやすく進行度も速いものです。また、肺がんの中でも非小細胞(ひしょうさいぼう)肺が…詳細を見る -
メラノーマ(悪性黒色腫)の危険性と新薬ニボルマル
メラノーマはがんの中でも最も悪性度が高いと言われています。皮膚がんの中でもほくろと見分けがつきにくい自己免疫性疾患の一つで致死率が高く全身に転移することがあります。発症すると周りの正常な皮膚を含めて切り取るという外科手術…詳細を見る