若い女性に多い、末梢血管の痙攣を起こすレイノー病とは

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タイピングなどの指先を頻繁に使う仕事に就いている場合、指先の振動により血管に炎症を起こすという病気です。男性の9倍という割合で若い女性に多く見られる症状ですが、手足の末梢血管の血行不良による冷感や痛みがあり、血行不良によるしびれや痛みを伴うことがあります。皮膚の色が凍傷のような白になり、紫から赤に変化したあと元の皮膚の色に戻ることもあり、発作的に末梢血管の血流の急激な変化を引き起こす症状のことを「レイノー病」といいます。

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ーレイノー病の原因らしきものー

大半の人に基礎疾患はなく原因不明の場合が多くなっていますが、レイノー病の約30%に動脈硬化や炎症性の膠原病などの基礎疾患が見られます。血液の質が原因になることもありますが、末梢血管の動脈硬化も原因の一つとされています。

脳幹に異常を起こす原因としては、ストレスによる自律神経失調症も考えられますが、単に偏頭痛治療薬のエルゴタミン製剤などの血管収縮剤が影響を及ぼすこともあります。血管攣縮を起こす物質としてはアドレナリン作動型反応が原因となる場合もありますが、明確に特定できる原因らしきものは未だに不明のままです。

逆に強皮症や混合性結合組織病の場合はほとんどの患者にレイノー現象が見られます。間脳の体温調節機能、または血管収縮機能の制御に異常が起きるのが直接的な原因と考えられていますが、細動脈の痙攣を起こすことで急激に左右の手のひらの皮膚の色が変化するのが特徴的です。

ーレイノー病の症状と特徴ー

手のひらを見ると、右半分の指が痺れを伴って蝋のような白色で左半分が紫色という異常な状態に驚くことも稀ではありません。基礎疾患を持つ二次性レイノー病であれば、発症は30歳を超えている場合が多く、片側だけの末梢血管に起きることが特徴的です。痛みを伴った重度の症状が起きる事が多くなっています。最悪の場合、末梢血管の血行が止まることで壊死を起こす可能性もあります。

それに対して、末梢血管の攣縮から始まる原発性レイノー病では、症状が見られる部位として左右対称の軽い発作に留まり、壊死が起こらない事が特徴で、発症年齢は40歳未満とされています。

ーレイノー病の原因別治療法ー

原発性レイノー病であれば重症には至らないため、寒冷地を避ける生活により対処できる場合もありますが、ストレスの原因となるものを排除する、遠ざける、生活様式を変化させるなどの方法も考えられます。薬物療法では血管拡張剤やカルシウムチャネル拮抗剤のアムロジピンの経口投与などが有効で、血管拡張作用のある同じ降圧剤でもβ受容体遮断薬は逆効果になります。

二次性レイノー病の治療では基礎疾患の治療が優先になります。最も多いのが強皮症(きょうひしょう)という皮膚が硬くなる症状や、内臓が侵される全身性強皮症(全身性硬化症)を合わせた疾患です。指先から体幹に向かって皮膚が硬化していくのが特徴で、関節が曲がらなくなるというもので全身性の場合は難病指定されています。他の疾患では動脈硬化の悪化、動脈塞栓、末梢神経炎がレイノー病を引き起こすことがあります。

二次性の場合は原因疾患の治療が困難な場合も多く、また、原因の特定までには時間を要することがあるので、対症療法が取られることがあります。末梢血管を拡張させるためにプロスタグランジンを静注するのが一般的で、アスピリン以外の抗凝固剤を併用しながら基礎疾患の治療を行うのが有効とされています。

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