狭心症の種類と症状 ~異型狭心症~ 

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歩いている時や坂道を上るなど、負荷のある運動を行っている時に胸の痛みを感じる場合は労作性狭心症といわれて狭心症の大半を占めていますが、冠動脈の縮小に伴うものは異型狭心症と呼ばれます。この異型狭心症は冠攣縮型狭心症ともいわれて、冠動脈が異常な攣縮を起こして血管が狭くなることで起きる症状を指します。

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ー異型狭心症の原因と症状ー

異型狭心症(冠攣縮性狭心症)の特徴として、夜間から早朝にかけて安静にしているときに起きることが多く、血管の異常な収縮によるものです。原因はある程度自覚している場合が多く、喫煙や飲酒などの何らかのきっかけが発端となって起きる冠動脈の収縮なので、心筋梗塞に至ることは極めて稀です。

更年期の女性の場合はエストロゲンの濃度低下により、心臓内の末梢血管が攣縮や狭窄を起こすことで虚血に陥る病態で、閉経によりエストロゲンのレベルが極端に落ちた場合は症状がさらに悪化します。

アルコールや喫煙が原因ではない場合、ホルモンが原因になったり、過労や緊張、過換気、ストレスによる自律神経の失調から交感神経優位になるとノルアドレナリンが分泌されて突然冠動脈が収縮した結果、心筋への血流量が減少します。

原因と症状は、一般的な狭心症でもある「労作性狭心症」に似ている部分もあります。生活習慣病の脂質異常症や高血圧が原因になることもありますが、動脈硬化が関係しないのが異型狭心症です。症状としては胸部の圧迫感や痛みが持続します。異型狭心症の場合はその痛みも一過性の症状で済むことが多くなっています。また、胸の痛みだけでなく肩や喉の違和感を感じることもあります。

ー異型狭心症の検査と治療ー

就寝中などの安静時に発作が起きることが多いため、通常の心電図では異常を確認できない場合があります。一般的な労作性狭心症であれば自転車エルゴメーターやベルトの上を歩くトレッドミル検査(運動負荷心電図)などを使いながら心電図を測定することができますが、異型狭心症の場合は睡眠時(主に4時~6時)の心電図S-T波が必要になるため、自宅に持ち帰って使用できる24時間記録型のホルター心電図を使用します。

このホルター心電図だけでも心臓の血流量から心房、心室の異常などを含めて、ほとんどの心臓の異常が明らかになります。

血管の攣縮を抑えて血管を拡張させる薬として、高血圧薬のカルシウム拮抗剤が使われていましたが、長期間の服用により心臓への負担がかかることが分かっています。

新しい治療法として、2014年に開発された手法では、ヘリウムをプラズマにした状態で肺に入れると呼気中の窒素が血管内で一酸化窒素に変わるという治療法もあります。一酸化窒素の血管拡張作用により血流量の増加を図ることができます。プラズマによる血管拡張作用は世界初といわれ、狭心症の治療だけでなく、心筋梗塞の治療法として脚光を浴びています。ちなみにプラズマといっても、ガスの温度は室温に近いので人体組織への影響はありません。

とはいえ、アルギニンやシトルリンによって血管内に一酸化窒素が出来ることは以前から知られていることなので、アミノ酸の摂取だけで狭心症予防にもなりそうです。

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