突然死の死因でもある、急性心膜炎と急性心筋炎

sindenzu

突然死の原因ともいわれている急性心筋炎があります。0.1%以上の確率で発症して、救命率は約50%という危険な疾患です。この心筋炎は、心膜のウィルス感染から心筋に炎症が及ぶものです。心膜とは心臓の最も外側にある二重構造の膜のことで心筋を覆っています。2枚の心膜の間のリンパ組織でもある心膜腔と心膜に炎症が及んで心臓に滲出液が溜まった状態になると胸部痛や呼吸困難を起こし、多くの疾患の前駆症状であったり指標にもなります。

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ーゴルフのサドンデスと突然死ー

ゴルフのサドンデス(to die suddunly = sudden death)が突然死の由来になっていますが、ゴルフという運動量が次第に小さくなっていく妙なスポーツにおいて、最後にストレスのかかるパターを外したときに胸の痛みを感じて突然死亡するということから、この言葉が生まれています。

ストレスが原因となって心臓発作を起こした場合でも急性心膜炎を発症します。実はサドンデスの原因が急性心膜炎から急性心筋炎を起こした結果、心筋の壊死によって命を落とすということが最大の原因と言われています。それ以来「突然死」の定義として、健康な人間が何らかの自覚症状のあと24時間以内に死亡することとなっています。

原因としては感染によるものが大半を占めて、ウィルス性の心膜炎が多くなっています。世界の地域によっては結核やHIVの感染が疑われる症状です。心膜炎の原因となる疾患として心臓発作や関節リウマチ、腎不全、甲状腺機能低下、大動脈瘤などの兆候や前駆症状として起こります。自覚症状、他覚症状ともに分かりやすいものがあるので、心音や心電図によって判明します。

ー急性心膜炎の原因と症状ー

心膜に急性の炎症を起こした結果、リンパ液が心膜腔に大量に溜まると危険な状態になり、心臓の機能に障害を受けます。炎症が悪化すれば心筋にまで及んで心筋炎を起こします。急性心膜炎の場合は風邪や胃腸炎を起こすウィルスと同じものに感染して起こります。

風邪の初期のような症状から始まるため、喉の痛みや咳、発熱という症状が出てきます。その後の経過としては急性や劇症型などによって全く異なる変化を見せます。

深呼吸をしたときに肺が膨らんで心膜を圧迫するので、胸部痛が出ます。「風邪のような症状と呼吸時の心臓の痛み」がある程度分かりやすい心臓疾患の自覚症状なので、循環器科で検査や治療を受けるべきです。

ー急性心膜炎の診断と治療ー

心電図では急性心筋梗塞の時と同じST上昇がありますが、急性心筋梗塞の場合は血管の影響によって範囲が狭いのが特徴です。急性心膜炎は心膜全体に影響があるので、心電図でも広範囲の電極でST間の異常が見られるので区別できます。

ウィルス感染の場合の治療法はウィルス毎によって異なるので、培養が行われたのちに抗ウィルス剤などの然るべき治療が施されますが、一時的に浸出液を体外に出す、または体外式ペースメーカーを使うなど、心臓のポンプ機能を優先に考えた薬物治療が行われます。

心筋は一度壊死すると再生されない器官と言われてきましたが、iPS細胞を用いた心筋の再生医療は2014年現在、すでに行われています。

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