熱中症対策の必要性と、体温調節機能の破たん。 | 家庭医学の知識大百科「ヘルスカレッジ」~家族を大病から守るためのサイト~

熱中症対策の必要性と、体温調節機能の破たん。

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熱中症の予防のための熱さ指数がNHKで公開されて、2日先までの熱さ指数のメール配信が始まっています。内陸では最高気温を更新して30度以上の夏日が続いているため、これからの時期、熱中症に注意が必要です。また、2014年に熱中症で治療を受けた人は4万人にのぼっています。

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ー人間のもつ体温調節機能ー

恒温動物の人間は自律神経によって体温を一定に保つ機能を備えています。気温が上がると血管を拡張させて発汗させた結果、体温を下げて常に体温の恒常性を保とうとします。逆に寒い時は血管を収縮させて体温を上げようとします。

しかし、エアコンで室温を一定に保って快適な生活を得てきた結果、日中の体温が2℃~2.5度の変動がある人間が出てきました。

これは恒常性を失ったわけではなく、気温の変化に体が対応できなかったという実験結果です。体温調節機能が失われて、日中はウィルスに感染した時のように発熱した状態になっています。免疫機能としての発熱に近い状態が平常時に続くと危険です。

ーもしかして病気かも?-

夏の暑い日に汗をかくこともなく、体温調節が出来ない状態で屋外に出るとどうなるか?という事は人間にとって大きな問題に直面しているようですが、この状態で思いつく病気が甲状腺機能低下症です。汗をかかず体温調節機能も低下しているというのは、甲状腺ホルモンの分泌低下が考えられます。

症状が軽い場合は慢性化していることが多く、自覚症状はあるものの気にならない程度になっています。近年ではこの病気になる子供や女性が増加しているようで、暑さや寒さに対応できません。脈拍や呼吸数も低下気味です。

発汗しないだけでなく代謝能力も下がります。そして代謝の低下から浮腫みや倦怠感、眠気なども増してきます。寒い時は体温が上がらないまま低体温症にもなります。おまけに、コレステロール値もハンパなものではないはずです。気になる人は夏になる前に甲状腺ホルモンの血液検査を受けておきましょう。

ーそして、熱中症とは?-

熱中症は症状名ではなく病名です。これに対応するためには発汗が必要ですが、体温調節機能が低下すると発汗が足りない状態になります。そして体内の熱を逃がす事ができないまま体温は上がり続けます。炎天下で体温が上がり続けると、血管が拡張したまま脳の虚血を起こして熱失神という症状が出ます。

炎天下で汗をかくと、体内のナトリウムを次第に失っていくため熱痙攣を起こすことがあります。この状態でも十分危険ですが、体温上昇によって軽い脳浮腫とともに体温調節機能を完全に失います。脳浮腫は次第にひどくなり意識障害が出るということになります。

という重い症状になる前に。熱中症の対策や予防は簡単なものです。発汗と発熱により脱水状態になり熱失神を起こした時点でOS-1などの経口補水液を飲むと、小腸で水分吸収とナトリウム補給が行われて、簡単に脱水状態から抜け出すことができます。水やスポーツドリンクはナトリウムが少ないので、水中毒になる危険性があります。食塩を舐めて水で流し込むというのが最も手っ取り早い方法です。

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