年々増加する急性膵炎の症状と治療法  

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突然みぞおちの辺りの上腹部に激痛が起きる急性膵炎が毎年増えてきています。飲酒や胆石が原因で起きることが分かっています。慢性膵炎と違って予後が悪くない急性膵炎ですが、治るとはいえ数週間の治療は大変なものです。男性が女性の2倍ほど発症リスクが高いといわれ、急性膵炎を起こす男性はアルコールが原因となって発症しますが、発症年齢は男性の50代が最も多くなっています。アルコールに次いで胆石、原因不明の突発性となっています。

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ー急性膵炎の原因と治療ー

膵臓から分泌される膵液には、唾液にも含まれる炭水化物消化酵素のアミラーゼや、タンパク質の消化やアミノ酸の分解に関わる酵素のトリプシン、中性脂肪を脂質に加水分解するリパーゼなどが含まれており、膵液として十二指腸に送られます。血糖値の調整を行うインスリンやグルカゴンなどのホルモンは血管に送られます。

肝臓の分解能力を超えたアルコールを継続的に摂取すると膵液の粘度が高くなり、膵管が狭窄を起こしやすい状態になります。膵管が狭窄を起こすと膵臓に溜まった大量の膵液により、膵臓自身のタンパク質や脂質などが分解され始めて膵臓が炎症を起こし壊死が始まっていることもあります。アルコールの次に多い原因として胆石が膵管に詰まると急性膵炎を起こします。

炎症が広範囲に広がると上腹部の激痛が持続するため、病院に担ぎ込まれると腹部エコー検査が行われ、重症度の判断は別として急性膵炎と判明すると緊急入院の措置が取られます。

ー膵臓を休めるという治療法ー

重症度は後に血液検査や尿検査で判別されますが、重症化を防ぐためにも治療が先決になります。電解質とブドウ糖の大量の補液を行いながら、胃には何も入れないという治療が始まります。

アルコールを分解する肝臓も休めると機能が復活するのと同じですが、特に膵臓は使わなければ機能が回復する臓器です。糖尿病の場合はインスリンを食前に服用することで膵臓の機能の復活が期待できます。

急性膵炎の場合は、膵液の分泌を抑えることで膵臓に溜まった膵液を次第に減らしていきながら、負担を減らすことで機能回復を図るということを数週間続けると次第に回復していきます。

ー急性膵炎が重症化するとー

上腹部の激痛を訴えるのが主症状です。腹腔内の臓器に炎症が起きている時には筋性防御が起きます。筋性防御とは炎症が起きている臓器を押さえると、臓器の上の腹膜が反射的に硬くなるというもので、炎症が起きている臓器を判別します。

稀に放っておくと痛みがなくなる事もありますが、当初は軽症であっても突然重症化するので安心できません。重症急性膵炎に悪化すると意識障害を起こす事があり、多臓器不全に陥ります。急性膵炎は時間の経過と伴に死亡率が次第に高くなるので早期治療は欠かせません。重症急性膵炎の場合は2014年まで難病指定であり、2014年末までに認定を受けた場合、引き続いて公費負担による医療費の助成が受けられます。

血管内の炎症性物質でもあるサイトカインによる多臓器不全を未然に防ぐために、透析によって急性膵炎の重症化を防止するという手段も取られます。また、稀に膵臓がんが原因で急性膵炎が起きる事もあるので、腫瘍の検査も行われます。

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