非小細胞肺がんの治療 ~治癒を望めないといわれた疾患~

isyakiiro

肺がんはがんの死因として最も多く、2009年に年間の死亡者が7万人を超えています。二次性の肺がんの場合、他の臓器で発生したがんでも肺に転移しやすく進行度も速いものです。また、肺がんの中でも非小細胞(ひしょうさいぼう)肺がんの治癒率は低く、他の臓器に転移を認める「進行肺がん」とも言われるステージⅣの場合は、手術でがんを取り除かず緩和医療しか行われないのが一般的でした。

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ー非小細胞肺癌の進行度別治療ー

非小細胞肺がんの進行度がステージⅠ、Ⅱの場合は手術で取り除くことが可能であるため手術が基本となり、手術のみ、または手術と化学療法(術後化学療法)の併用によって治療が行われます。

ステージⅢでは他の臓器やリンパ節への転移が見られる段階です。ただ、がんの転移が限定的ではあるものの、極小のがん細胞が手にしている可能性は高いという状態です。この場合、手術は行われず、放射線療法と抗がん剤による化学療法が行われますが、ステージⅢ後期では分子標的薬が使われます。

ステージⅣの場合は、脳を含めて、全身の臓器に転移する可能性がある状態です。この状態はリンパ液や血液を介して転移しながら進行していくという進行肺がんと呼ばれるものです。以前は抗がん剤による化学療法しか治療法がなかったため、症状を抑えるだけという緩和医療しか行われませんでしたが、現在では治療法が確立されようとしています。

このステージⅣに進行すると、陽子線によるがん治療や遺伝子治療もおこなわれます。転移した小さながんは発見が難しいため、ガンマナイフによる放射線治療は行われず、分子標的薬に頼らざるを得ません。がん化した細胞の遺伝子を特異的に狙う分子標的薬が発見される前は、痛みなどの症状を緩和するだけの「緩和医療」、いわゆる末期医療が行われていました。

ー新しい治療法と先進医療ー

遺伝子治療としては事前に遺伝子検査を行い、EML4-ALKという融合遺伝子が原因となるタイプの肺がんに対して、遺伝子治療が行われています。これも新しい治療法といえますが、遺伝子治療では有効性の確認が最初に必要になるため、遺伝子治療が適応外になる場合があります。放射線治療においても放射線感受性の低い人は対象外です。

先進医療としては陽子線を使ったがん治療が最先端技術と言われて、陽子線放射だけで288万円という金額を自負で支払うことは難しい人もいるはずです。非小細胞がんの場合は化学療法や放射線療法の効果が少ないため治癒率も低いものでした。

そこで、出てきたのが検査も格安、治療も格安という便利な遺伝子治療、PD-1阻害剤による保険適応の治療法。小野薬品が厚生労働省の認可を受けて発売を始めた一般名:ニボルマブ、商品名:オプジーボは非小細胞肺癌向けの遺伝子治療薬として承認されています。

遺伝子治療の分野に含まれる多くの遺伝タンパク分解酵素では、化学療法の中でも遺伝子治療として各種の薬品が臨床試験の途中であったり、効果が認められなかったり、欧米の評価を受けられないといったものがありましたが、唯一PD-1阻害剤のニボルマブは世界的評価を受けて最も有力な遺伝子治療薬として、今後も他の臓器のがん治療に使われていくものと思われます。

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