風邪症候群の正しい処置と二次感染予防の必要性

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風邪とは呼吸器系の各種症状を表し、急性上気道炎などと呼ばれていますが病気ではありません。医学的には「風邪症候群」という症候名で体の状態を意味します。主に上気道が感染などによって炎症性の症状が出た時を指して、くしゃみ・鼻水・鼻詰まり・咳・発熱・倦怠感・頭痛など、風邪の諸症状といわれるような、大衆薬の総合感冒薬で治る範囲の症状が現れた状態が「風邪症候群」です。

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ー風邪症候群の原因ウィルスー

原因となる細菌やウィルスでは、成人の場合、ライノウィルスが大半を占めています。小児ではアデノウィルス・RSウィルスが多く、感染箇所として鼻腔や喉から始まって上気道の喉頭炎・咽頭炎、そして気管支炎、肺炎へと重症化していく場合もあります。

ー総合感冒薬の薬効とは?-

総合感冒薬に含まれている成分としては、マレイン酸塩化合物は、ヒスタミンの分泌を抑えて鼻水や鼻詰まりの改善を行います。アレルギー性鼻炎などの持病があれば効果を感じません。

コデインやエフェドリン化合物は、ほんのわずかな麻薬系咳止めで軽い咳に効果があります。ブロムヘキシン塩酸塩は去痰剤。リゾチーム塩酸塩(ライソザイム塩酸塩)は炎症を抑える効果がわずかにある、ぷち消炎酵素剤。関節の痛みに効くこともあります。無水カフェインで頭重感を抑えて頭をスッキリさせる効果がありますが、それに気付く人は少数派です。そしてビタミンB1・B2が含まれて、体力の消耗を抑えます。

そしていま問題になっているのが、副作用が最も少ないと言われて、小児科でも主に使われている解熱鎮痛剤、アセトアミノフェンによって免疫力が低下します。

ドラッグストアで販売されている総合感冒薬の成分はどれも似たようなものです。そして、総合感冒薬だけに不要な成分も同時に飲んでしまうことになりますが、作用が少ないのでほとんど影響はありません。市販薬の副作用は無いと考えてもいいほど安全な成分しか含まれていません。

ー総合感冒薬の盲点ー

インフルエンザや気管支炎・肺炎の初期など、感染初期は風邪症候群の症状が出るため、風邪と思い込んで総合感冒薬を服用する場合が多いですが、アセトアミノフェンで熱を下げた場合は免疫力が落ちることが明らかになっています。

熱が平熱より1度上昇すると免疫力が5倍以上に上がるため、発熱することによってウィルスを殺すわけではなく、自然治癒力によって発熱することで免疫力を高めて、感染の原因になるウィルスなどに対抗しています。白血球やマクロファージ、その他の免疫細胞が体温の上昇によって賦活度を増すと考えられています。

しかし、血管収縮と筋肉の振動(震え)によって発熱させ続けると、免疫力が高まるとはいえ体力を消耗します。これが発熱性消耗性疾患です。

ー小児の解熱についてー

小児の場合は38.5度までの発熱は許容範囲とされているため、症状次第では解熱を急ぐ必要がないというのが一般的ですが、それ以上の高熱では熱性痙攣や脳炎を引き起こすことがあります。

炎症によって発熱がある場合は原因の特定と炎症を抑える必要も出てきます。幼児や小児の場合、解熱剤によって一時的に元気になるものです。そのまま治る場合もあれば、炎症が残っている限り何度も発熱を繰り返します。その間に危険な状態にまで気管支や肺の炎症が進行して、悪化の程度によっては入院治療が長引くこともあります。

一見風邪に見える小児の症状の場合は、他の病気に進行して重症化しやすいため、致死的な状態を招くことにもなります。

また、小児科では抗生物質を積極的に処方されませんが、二次感染予防や細菌感染の対策としてペニシリン系やセフェム系の抗生物質は最低限必要になります。マイコプラズマ感染症であればマクロライド系であったり、原因不明の肺炎の場合はニューキノロン系で様子を見て、テトラサイクリン系を使用するのが妥当です。小児疾患のほとんどが風邪症候群に端を発している、というのが現状です。

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