便秘の原因と弊害、生活習慣の見直しで対処

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勤務中に便意を感じてもトイレに行くことができないという、職場で拘束されている人が我慢を繰り返すと次第に便意を感じなくなるという便秘。それだけでなく、食物繊維の摂取不足も原因になる現代病。女性に多い便秘の原因とは?高齢者に多い便秘の原因など、悪化すれば重症化するとも言われる便秘についてご説明。

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ー女性の便秘の原因とその後ー

朝食後などの毎日決まった時間にトイレに行く習慣をつけるのがいいと言われています。その他にも、3食きちんと食事をして、1日当たりの食物繊維の必要量は、女性の場合18グラム、男性20グラムが摂取の目安です。

女性の場合は、小腸での水分吸収量が多いのが問題になっています。ダイエットによる水分不足も考えられる原因の一つです。それによって大腸の動きが低下するとともに腹部膨満感を感じるようになると、ちょっとした危険信号。腸内の腐敗菌が溜まってガスが発生している状態です。脂質を好むウェルシュ菌が集まって大腸が危険な状態になっています。この女性に多いパターンの便秘が1週間ほど続くと腸内細菌の有害物質によって症状の悪化を招くだけでなく、大腸がんの危険も含んでいます。

腸内細菌は1,000種類、約100兆個の細菌が主に大腸に残っていると言われます。他の説(大鵬薬品)では600~1,000兆個とも言われて真偽のほどは怪しいですが、重量にして約1.5キログラム。

どっちつかずの日和見菌が70%といわれる腸内では、悪玉菌が増えると残りの70%は悪玉になります。腸内の悪玉菌が80%、善玉菌20%という最悪の腸内環境になると有毒ガスも発生します。腸内の有害物質とは、アンモニアや硫化水素の玉子が腐ったような匂いと、メルカブタンのタマネギが腐ったような悪臭を放つ物質。LPガスの着香剤としても使われています。

メルカプタンの毒性はほとんどありませんが、硫化水素が長時間にわたって大腸を刺激することで、硫化ヘモグロビンが増える事も考えられます。悪玉菌によって作られるガスが腸壁に悪影響を与えて、潰瘍性大腸炎を起こします。その後、ポリープが出来たり、大腸がんを発症することもあると考えられています。

穏やかに効く下剤、「緩下剤」の使用でダメージが少ない間に早めの処置をお薦めします。刺激性下剤は習慣性があるので、毎回使用することになる危険性もあります。

ー我慢を強いられた結果の現代病ー

トイレに行きたくても行けないという状況は、社会人であればよくあるものです。その我慢が積み重なって便意を感じることがなくなるという現代病もあります。これは自律神経の影響なのか心因性のもの、またはただの習慣性の問題かもしれません。この辺りの研究も行って根拠のあるデータが欲しいものです。

高齢者の場合は直腸のぜん動が不足して、然るべきものが先に送られない。そして、括約筋の筋力低下によって排出されにくくなるということが起きます。

この後者の場合は、毎朝同じ時間にトイレに行く、多めの水分補給、適度な運動、乳酸菌の摂取、食物繊維を20グラム以上摂る。などで対応できます。食物繊維が食事から取りにくい場合は、難消化性デキストリンを1日10グラムほど飲むと腸内環境もよくなり、中性脂肪も溜まらないのでスムーズに排出されるはずです。

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