腎臓病や全身をトータルに管理する循環器科 | 家庭医学の知識大百科「ヘルスカレッジ」~家族を大病から守るためのサイト~

腎臓病や全身をトータルに管理する循環器科

zinzou

腎臓病とひとことで言っても、症状の多さから疾患名も多いため細分化されて専門医も増えています。腎臓の機能別や部位別の分類などがありますが、循環器科で扱われる疾患や、内科で扱われる疾患があり、さらに原発性疾患、二次性疾患の別があります。また、急性と慢性の違いも大きなものです。

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◇間質性腎炎と鎮痛剤

腎炎の中でも内科で出される薬の副作用として起きることが多いものに、間質性腎炎と糸球体腎炎があります。それらも急性と慢性に分けられますが、特に鎮痛剤の副作用として発病することが多い間質性腎炎の場合は、慢性間質性腎炎になります。

アセトアミノフェンに毒性はないと言われてずいぶん経ちますが、本当にないと思っている人は多いかもしれません。トラムセット(オピオイド系下行疼痛系抑制+アセトアミノフェン)は1回分の錠剤に含まれるアセトアミノフェンの量が325mgで、1日の最大許容量が上気道炎の場合1500mgです。ちなみに通常の服用量が200mg~300mgです。

毒性のあるフェナセチンの代謝物がアセトアミノフェンですが、代謝物だから安全だというわけではなく、胃腸症状が出ないからリスクの方が少ないということで処方されている薬です。しかし、最近ではやや見直されてきたようです。フェナセチンを30年ほど飲み続けて間質性腎炎になるヒトは大半ですが、アセトアミノフェンでも間質性腎炎は起きるという循環器科の医師の話です。

間質性腎炎にしても糸球体腎炎にしても、最初に内科を受診した場合に悪化すると循環器科を紹介されることになります。なので、最初から「内科・循環器科」を受診する方が無難ともいえます。「内科も循環器科もやってますよ」という意味です。

◇循環器科・循環器内科について

「内科・循環器科」とは違って、「循環器内科」はまた別の診療科になります。循環器科の中でも循環器内科と循環器外科に分かれていて、循環器専門ということになります。「循環器内科しか診ないよ」と言っているようなものです。

しかし、循環器系が分かっている医師の知識なら内科の分野を全てカバーできるはずです。日本循環器学会認定の循環器専門医もいるので、看板が「循環器科」の個人病院であれば、「循環器専門だけど他の科の診察や投薬もできますよ」みたいなものです。

医師免許を持っていれば、循環器科の看板を上げようと内科にしようと自由です。ちょっと産婦人科でもやってみたいと思えば可能ですが、実際は学会に入っていないと認められにくい傾向があるので、産婦人科医として3年の経験後、日本産婦人科学会の専門医認定試験に合格したのちに開業医になるのが一般的です。

循環器科の個人病院の見極め方は、看板に書かれている標榜科が多い所は良くないと言われます。博士号を取っていようと何の関係もありません。食事療法や運動療法・減塩などについて説明しない医師は、学会に欠かさず参加して専門知識で頭の中が一杯になって、全体が見えなくなるのかもしれません。

◇まちの薬屋さん

最近では医薬分業によって、内科で他の科の薬を処方できないケースが増えています。しかし循環器科の場合は循環器科と内科の薬だけでなく、皮膚科、精神科、耳鼻科・その他諸々の薬を処方します。しかし、治療は専門の科を受診してください。というのが現状です。

心臓と腎臓をメインにして、生活習慣病から三叉神経痛や甲状腺機能亢進症や鼻炎・睡眠時無呼吸症候群までトータルに考えて管理を行えるのが循環器科というものです。病院の麻酔医みたいなものかもしれません。

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