ネフローゼ症候群の基礎疾患と、望める治癒 

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ネフローゼ症候群とは、腎組織でもある糸球体を構成しているタンパク質がダメージを受けると、ろ過機能の低下とともに糸球体のタンパク質が尿内に流れ出してきます。蛋白尿が代表的な症状で、トイレで尿が泡立つとネフローゼ症候群の危険があるということになります。尿から塩分が排出されなくなるので浮腫みが酷くなるだけでなく、塩分制限と安静が必要になります。

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◇ネフローゼ症候群の原因と症状

ネフローゼ症候群は糸球体単体が原因となる疾患ですが、ネフローゼの原因疾患も多いので「浮腫み」のサインには要注意です。糸球体にダメージを与える疾患は多く、腎臓自体がその原因になることもあり、全身性の疾患では糖尿病性腎症や膠原病、悪性腫瘍などがあります。そして薬剤では稀に健康食品が悪影響を与えている事があるので注意しましょう。

ネフローゼの症状としては、炎症による倦怠感や食欲不振、ナトリウムが排出されないので高ナトリウム血症になり、全身の浮腫みや筋肉の委縮、腹部に体液が溜まって膨張、胸水などがあり、タンパク質による尿の泡立ちがネフローゼの判断基準になります。代表的な症状は浮腫みなので、それだけ注意していれば見逃すことはないかもしれません。

◇ネフローゼ症候群の原因疾患

糖尿病性腎症に罹患すると、神経症、糖尿病性網膜症、の順に発症して、糖尿病性腎症と伴にネフローゼ症候群の合併症を起こします。全身性疾患の場合は合併症を起こすまでに数十年単位の期間を経ています。糖尿病と判明した時は浮腫みのコントロールや血糖値、血圧、脂質などの管理も必要です。糖尿病が判明した場合、体の全ての健康状態を把握しておく必要があります。循環器科に定期的に通いながら検査を欠かさない事が重要です。

膠原病(こうげんびょう)による腎障害では腎臓との合併症が多く、ネフローゼ症候群の症状を見せる場合は全身性エリテマトーデス(SLE)の悪化が考えられます。腎生検で確定診断を行ってSLEの治療を行う必要があります。他には、アミロイド―シスや妊娠中毒症、血管炎、肝炎ウィルス感染症などもネフローゼ症候群の原因になります。

◇ネフローゼ症候群の診断と予後

ネフローゼ症候群の診断は、症状と診察によってふくらはぎの浮腫みや全身状態、尿検査によって排出されたタンパクの量を推定計測します。クレアチニン濃度とタンパク(1日3.5g以上)の濃度比によって推定することが可能です。血液検査と尿検査によってネフローゼ症候群の特徴を示す検査項目を調べます。

尿中のカリウム濃度の低下とナトリウム濃度の上昇、中性脂肪値の上昇、アルブミンの血中濃度低下(3.0g/dL以下)や血液中のタンパク質や脂肪の凝集が見られるなど、ネフローゼ症候群を示唆する特有の項目で判断します。また、超音波検査やCT,MRIなどの画像診断も行われる場合があります。

予後は原因疾患と免疫力次第で変わってきます。免疫不全症候群のHIV感染者では数か月で腎不全へと進行します。原因疾患の治療を行えばネフローゼの症状は完治する場合があります。また、原因疾患にステロイドが有効である場合、部分的な回復が期待できます。

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