腎臓疾患と高血圧の悪循環 ~5年生存率50%!?~

ketuatukei

腎臓病の悪化によって腎臓の末梢血管の抵抗が増して、それが高血圧に悪影響を及ぼすのは明らかですが、高血圧自体が腎臓病ではないかという説もあります。腎臓病と高血圧を併発している場合は悪循環に陥ります。透析を始めると5年生存率さえ低確率になってしまうのでご注意を。

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◇腎機能低下と高血圧の関係

腎臓障害によって起きる、高血圧と腎臓の悪化の関係です。

1.腎機能が低下すると、ナトリウムと水分の排出能力が低下します。
2.そこで、心臓は血流量を増やそうと血圧を上げます。
3.血圧を上昇させることによって血流量は増えます。
4.しかし、腎機能の低下により腎臓内の血流は下がります。
5.結果的にナトリウムが溜まって、腎臓は排出しようとしても過負荷の状態です。
6.腎臓に負担がかかって腎機能の低下により、ナトリウムと水分の排出能力低下 →1に戻る。
7.塩分を摂取すると、腎臓に負担がかかって腎機能低下 →1に戻る。

この悪循環は「腎血管性高血圧症」と呼ばれています。

腎臓の血流が減少して血圧が下がると、腎臓はレニンという酵素を分泌して、血圧を上昇させるホルモン「アンジオテンシンⅡ」の産生に関わります。そしてアンジオテンシンⅡ受容体に届くと血圧が上がります。このイヤなサイクルを何とかしようとして考えられたのが、Ca拮抗剤とアンジオテンシンⅡ阻害剤。
この2種類が、現在の高血圧の治療薬になっています。

◇腎血管性高血圧症の症状と治療

腎臓の機能は40代から加齢とともに次第に低下していきます。そこに高血圧が加わると、腎臓の機能はさらに低下して慢性腎臓病(CKD)になります。新たな国民病ともいわれて、患者数は1,330万人に上っています。

腎臓のろ過機能は糸球体にかかる血圧で調節を行っています。腎臓に炎症が起きた時など、糸球体の濾過能力が低下します。そして無理をして濾過しようとすることで血圧が上昇します。

慢性腎臓病の初期は自覚症状がありませんが、慢性的に悪化していく一方で、腎臓は再生能力をもたない器官であり、自然治癒も期待できません。悪化した先には人工透析か腎臓移植以外に生きる道はありません。人工透析を受けている場合、5年生存率は50%と言われています。

その前に症状に気付いて、それなりの対策を取る必要があります。慢性腎臓病の悪化とともに、水分の排出ができなくなって浮腫みが生じます。次いで倦怠感や息切れ、貧血、夜中に何度もトイレに行くという夜間尿なども出てきます。

◇早めの治療でリスクを最低限に!

そこで早めに高血圧の治療薬が必要になります。治療法の代表的なものが高血圧の代表的な薬、Ca拮抗剤、RA系阻害剤(ACE阻害剤)や、ナトリウムを排出して浮腫みを取る利尿剤が使われます。血圧の目標値として、蛋白尿が出る場合は、130/80mmHg未満。腎障害があると夜間血圧が上がり気味になるので、塩分を控えることも欠かせなくなります。

また、定期的な検査も必要で、蛋白尿やアルブミンの血中濃度は特に重要です。タンパクが少ないほど腎臓の負担を減らすことができます。

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