
生活習慣病とは、運動不足も少しは影響しますが、主に食生活が偏って起きる体内の代謝異常と体質のことです。「塩分の取り過ぎ」、「偏った脂質の摂り過ぎ」が影響すると、血管を介してほとんど全ての生活習慣病の原因になります。 スポンサードリンク
◇高血圧の元凶、塩化ナトリウム
天然の海水の成分は塩化ナトリウムが78%で、その他の塩としては塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム、塩化カリウム、その他にストロンチウムやホウ素、フッ素などの微量元素も含まれています。これらを塩分として摂取していれば高血圧症やアレルギーなどなかったかもしれません。
高血圧の元凶でもある、塩化ナトリウムだけの単一成分に精製して、それを1997年までの100年近い間にわたり塩専売制度によって独占販売してきたというのが島国ニッポンの歴史であって、高血圧の歴史です。塩化ナトリウムを専売していたため、海外から岩塩の輸入はもちろん禁止です。日本人はひたすら塩化ナトリウムだけを摂取させられて、国が高血圧の患者を大量生産してきました。
そして今では「高血圧に悪いから塩分摂取を控えましょう」とか、「1日の摂取量は11グラムまでが目安です」などと厚生労働省がおっしゃっています。海水や岩塩は頭にないのか聞きたいものです。カリウムを混ぜれば塩化ナトリウムの許容量は増えます。ストロンチウムもフッ素もホウ素も亜鉛も鉄も、人間が必要なものは海水から摂れることになっているのです。
食用の岩塩は安く売られているので、それに変えれば今までと同量の塩分でも血圧は下がっていきます。塩化ナトリウムの平均的な摂取量が11gなので、岩塩11gに変えると1日あたり血圧は1mmHg下がります。10日続けると10mmHg下がります。血圧は下がって必要なミネラルも摂れるということになります。
ちなみに、アトピー性皮膚炎や気管支アレルギーの最新治療は岩塩の採掘跡で過ごすだけです。
◇脳梗塞の元凶、リノール酸
昔から食用油といえばリノール酸が多かったように思えますが、よく使われるn-6系の必須脂肪酸ということになっています。このリノール酸の取り過ぎによって、中性脂肪値が増えるだけでなく、アレルギーや大腸がんの原因になることがわかってきました。
食用油を全てリノール酸にした場合、脳梗塞、心筋梗塞、冠動脈疾患の死亡リスクが高くなることが明らかになっています。他に、のどや気管支アレルギーや炎症を起こすロイコトリエンやプロスタグランディンの原料にもなるのでリノール酸の摂りすぎは危険です。
このn-6系脂肪酸を減らすためには、同時にn-3系脂肪酸を摂る必要があるのですが、n-3系脂肪酸を通常の食用油として使うには現実的ではないです。DHAやαリノレン酸、亜麻仁油などで調理するようなものです。
現在の主流としては凝固点の低いオレイン酸を使うと、体内で固体になる事がなく流動性を失わない点が望ましく、オリーブオイルに70%程度含まれています。オレイン酸はn-6系なので、n-3系必須脂肪酸の魚油を摂る必要もあります。

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