呼吸ができなくなる気管支拡張症の症状 | 家庭医学の知識大百科「ヘルスカレッジ」~家族を大病から守るためのサイト~

呼吸ができなくなる気管支拡張症の症状

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気管支拡張症とは、その名の通り気管支が拡張して戻らない状態のことです。気管支拡張剤の拡張とは全く違います。気管支は収縮の後に拡張するものですが、いきなり拡張すると内腔の組織が破壊されてます。感染が悪化したり肺が拡張したり放っておくと致死的な状態にもなります。

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◇そもそも気管支とはどこ?

気管支は気管がの下の部分の下気道から肺に枝分かれしている部分で、肺全体に気管支が広がっています。その先が肺胞になっています。気管支と気道は呼び名は違っても同じものです。気管の上に喉頭があって声帯あたりから咽頭が並行して鼻腔の奥が上咽頭になっています。

気管支の周りには平滑筋があって、拡張と収縮に関わっている筋肉です。一般に平滑筋というと血管の周りの筋肉を指しますが、気管支の場合は気道平滑筋とも気管平滑筋とも呼ばれます。

肺全体に気管支が広がっているので、気管支が拡張すれば肺も拡張して他の臓器に支障が出てくるというわけです。主に心臓が圧迫される事になります。そのため、左の肺は心臓を圧迫しないように右の肺より小さくなっています。

ついでに書くと、肺を動かす筋肉(骨格筋)がないので横隔膜によって肺が膨らんだり縮小したりしています。呼吸に関係している筋肉は10ほどあり、横隔膜も呼吸筋の一つです。

◇それで、気管支拡張症とは?

気管支拡張の原因としては、細菌感染が多くなっています。気管が感染によって異常に気管支が拡張しすぎて、いろいろな症状が出てきます。肺が膨らんで心臓を圧迫したり、内腔が狭くなって分泌物が大量に出ることもあります。

呼吸器の感染症などで気管支壁が傷つくと、絨毛や内側を覆っている粘膜層や粘液腺の一部が壊れます。気道が感染などによって無防備な状態になると、粘膜の分泌物が増えて拡張した気管支や気道に粘液が過剰に分泌されて内腔が狭い状態になります。気管支自体は広がっても通気が悪い状態です。

喘息の場合など、気管支が広がってくれたら楽になるのですが、気管支拡張症は広がった後に内腔が感染して粘液によって狭くなるので、呼吸は逆に苦しくなります。それにも増して分泌物が増えるので、常に痰が絡まっている状態になります。

◇気管支拡張症が悪化すると?

この時に痰を排出しようとして咳が止まらなくなります。痰が大量に出ると呼吸は楽になりますが、傷ついた気管支の壁から分泌物と膿が出て、再び内腔が狭くなるということを繰り返します。

治療を行わないままであれば、このような慢性的に出る粘液と咳を繰り返すことになります。咳を繰り返すことで、痰に血液が混ざったり上気道に感染が広がって副鼻腔炎を起こすことがあります。いずれ肺炎や肺膿瘍などを起こしますが、高熱と咳で周りが気付くものです。

治療としては、基本的に去痰剤や消炎剤で症状を抑えながら、咳を減らす事で炎症を抑えます。根本的な治療として抗生物質の少量長期投与が行われます。長期間にわたって効果のあるマクロライド系抗生物質(ジスロマックなど)が使われます。気管支拡張剤が使われて気管支の内腔を広げることもありますが、抗生物質の投与と炎症を抑えながら感染に対する処置が行われます。最悪の場合は外科手術になります。

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