
女性の糖質オフダイエットも血糖値に影響してきますが、更年期のホルモンバランスがインスリン抵抗性上昇、感受性減少を起こすことで糖尿病に関しても悪影響しか及ぼさないということになるため、エストロゲンの分泌量が緩やかに減少する男性にくらべると、女性の急激な変化は糖尿病のリスクを秘めています。 スポンサードリンク
ー女性特有の糖尿病悪化リスクー
皮膚の乾燥による症状として、女性の外陰部にかゆみが集中するのが糖尿病の特徴といわれています。糖尿病の特徴的な症状は免疫力の低下と血管によるものが多くなっています。膵臓のβ細胞の委縮によりインスリンが不足してブドウ糖の血中濃度(血糖値)が上がると様々な弊害を引き起こします。血液中の白血球にブドウ糖が悪影響を及ぼして白血球本来の機能を失ってしまうために免疫力が低下して感染しやすくなります。
女性がカロリー制限のため、糖質オフダイエットというものが流行っていますが、インスリンを必要としない体に変わっていくのも問題がありそうです。次第にインスリンの分泌が抑えられて糖分がブドウ糖に代謝されにくくなると、血糖値が上がって、最悪の場合は意識障害を起こす可能性もあります。
糖尿病予備軍の女性の場合は特にその危険性があります。血糖値が極端に上がるということは糖が吸収されないまま排出されてしまうということなので、体が糖分を求めるようになりますが、糖分を補給してもインスリンが少ないとブドウ糖に分解されないまま、再び排出されるということになります。インスリンの分泌過多によって膵臓に負担がかかり、血糖値が上がっていくのが普通の糖尿病ですが、糖分を取らない場合は逆に膵臓を使わないことによる弊害となりそうです。
ー更年期のホルモンバランスによるリスク上昇ー
女性の更年期障害でエストロゲンの濃度低下が起きますが、インスリンの感受性も減少するため血糖値が上がりやすくなります。閉経とともにプロゲステロンの濃度が上がるためにインスリン抵抗性が上昇した結果、同じく血糖値が上がります。これらも糖尿病悪化の原因となります。エストロゲンの低下によって内臓脂肪も溜まりやすくなり、生活習慣病が悪化しやすくなるために血糖値に与える悪影響も増えることになります。女性は更年期を境にホルモンの分泌量の変動が大きいため糖尿病のリスクも高くなります。そして、閉経に伴って糖尿病の発病率は6倍程度に上がるため、ホルモン補充療法で血糖値のコントロールを行う必要が出てきます。
また、糖尿病があるとカンジダ症にかかりやすくなり、ビタミンB2の欠乏により唇にびらんができて外部が赤くなり腫れてかゆみが出ます。糖尿病の初期症状として足の掻痒感と浮腫があり、指先までかゆみが及びます。
糖尿病性神経障害の初期症状では両足の裏に神経障害が起きるため、しびれによって傷や指先の感染から起きる壊死にも気付かない場合があり、重症になって危機感を感じる人もいます。糖尿病性壊疽が悪化すると、足の指先から感染が広範囲に広がっていて足を切断することにもなりかねません。

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