多重人格(解離性同一性障害)の憂鬱と葛藤 | 家庭医学の知識大百科「ヘルスカレッジ」~家族を大病から守るためのサイト~

多重人格(解離性同一性障害)の憂鬱と葛藤

zinnkaku

通常の会話で「おまえ、二重人格じゃないの?」などと冗談交じりで話す事があります。この前と言っていたことが違うとか、テンションが違う、言う事がころころ変わる、気分が代わるなどというのは一般の範囲内での普通の人間に見られる違いです。しかし、年相当の話し方をしたかと思えば、子供に退行したような話し方や態度を取る女性もいます。いったい二重人格とは何でしょう?

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◇解離性障害を持った者の主な変化と特徴

・人格が変わる(主人格は必ずいる。主人格が他の人格を作る)
・性格が極端に変わる。(温和な性格が暴力的になる、など)
・年齢が変わる。(幼児であったり、実年齢であったりしますが、年上という設定はあまりない)
・名前が変わる。(ほとんどの場合、名前に根拠はないが忘れない)
・表情が変わる。(おっとりタイプや明るいタイプ、幼児など)
・性別が変わる。(女性2人、男性1人など、3~4人が精一杯らしい)

・上記の変化は瞬時にして起きる。
・自覚がない場合や責任転嫁がある。(別人格がしたことを覚えていない)
・しかし、別人格とコミュニケーションが取れることが多い。

◇度重なる疾患名の変更

日本精神医学会ではDSM-5の分類上、「解離性同一性障害」の病名を「解離性同一症」に変更しました。また1年以内に変更があるので病名を覚えきれないのですが、それはどうでもいいようです。「多重人格障害」という病名は消えました。多重人格のある障害を持った者は「解離性同一症」と呼ばれます。

未だに「精神分裂」という言葉を使っている人もいるようで、「統合失調症」ってなに?という人もいます。

◇解離性同一症の発症原因と症状

限界を超えるような苦痛を感じた時、記憶障害によって主人格と別の人格を作ろうとします。こうれは自己防衛本能でストレスに対処している一形態と言われます。適応障害のように身体症状が出るわけではなく、異なった対応を行った結果、複数の人格を作って対処します。

本人は別人格を作ったことに気付いていないのが通常です。しかし、ある日突然気付くことになります。そして新しくできた別人格にダメージを負担させるという結果になります。

◇本当は一つの人格も持っていない

解離性障害に分類される解離性同一症の症状として、別人格に気付かないまま成長するものもいれば、別人格に犠牲を強いることもあり、その別人格はリストカットなどの自傷行為だけでなく、さらにダメージを大きくする場合まります。

その自傷行為の原因として、「多重人格ではなく、一つの人格さえ持っていない」という本質的な指摘もありますが、指摘したところで多重人格の者はそれを認めるかどうかという問題もあります。主人格が認めても、まだ他の人格との話し合いが残っているので、一人でその指摘を受け入れることができないような性質を持っています。

独立した人格のように見えても、一つの人格の一部に過ぎません。それを独立させた人格にしても交代人格は安心感を得るための健全な人格であって、本人のダメージを減らすために作り出されたものであるという解釈ができます。それを主人格と切り離そうとするため別人格の記憶を失うことになります。

治療においては、国によって色々な解釈があるため、統一した治療法というものは無く、全ての人格に安心感を与えることが必要だという考え方が主流になっています。

4歳~7歳の4人の女児連続殺入犯の宮崎勤は5つの人格を持っていたと言われていますが、責任能力の欠如は認められませんでした。処刑の際に「怖いから薬殺刑にしてほしい」と主人格が言ったかどうか不明ですが、絞首刑へと。こういう時に別人格が出ても不思議ではないと思うのは素人だからでしょうか。

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