意外と知られていない、睡眠時間と睡眠の質による生活習慣病の悪化

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短すぎる睡眠は生活習慣病の危険を高めるという統計結果が、各国の信頼すべき筋から出されています。睡眠時間が短いとインスリンの感受性が悪くなって糖尿病のリスクが増すだけでなく、記憶力の低下や脂質異常症など、生活習慣病のほとんどに関係してきます。

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◇欧米の根拠のある睡眠に関するデータ

米国内分泌学会によると、睡眠不足が今まで考えられていた以上にインスリンの感受性を低下させる(インスリンの分泌量が正常でも血糖値が上がる)ことが明らかになりました。睡眠時間が4時間の場合はインスリン感受性が25%低下します。

肝臓での糖代謝や筋肉へのグリコーゲンの吸収も悪くなり、この結果、糖分摂取が正常でもインスリンの効果が75%に低下して糖尿病のリスクが高まるということです。糖尿病の予備軍であれば、睡眠時間を多めに取ることが必要になります。

米国睡眠学会の調査では、アジアを含む世界の138万人を対象にした10年の追跡結果によると、睡眠時間が6時間に満たないと早死にする確率が12%上昇するという結果があり、肥満や高血圧、高コレステロール血症、2型糖尿病のリスクが高まる。睡眠時無呼吸症候群と2型糖尿病にも関連性があるという結果もあります。

睡眠時間が長い場合も死亡率が高まりますが、それは基礎疾患による過眠だから睡眠は直接関係しないとのこと。6~8時間の睡眠を取れば生活習慣病が減って循環器科の需要が減りそうです。

1)日中に起きている時は眠らないようにする。夜は決まった時刻に寝て、光を浴びて起床する習慣をつける。
2)体内時計リズムの乱れが原因で代謝に悪影響を及ぼして、糖尿病や肥満のリスクが増加する。
3)カフェイン・アルコール・タバコなどは特に午後は避ける。就寝前の食べ過ぎや激しい運動は刺激になる。

ただ、学会とはいっても内科、外科、循環器科、精神科などのメジャーなもの以外は、信頼できるかどうか不明です。

日本国内の研究結果でも、睡眠不足が続くと血圧や血糖値が上昇しやすくなり、高血圧、2型糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病や心疾患、脳血管障害のリスクが高まります。さらに進行すると、免疫力を低下させ、インフルエンザなどの感染症や、がんの発症も増えることが知られています。

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1)睡眠時間が長くなると2型糖尿病のリスクが上がる。
2)睡眠の質が悪く、睡眠時間が長すぎる場合は脳が委縮しやすくなる。
3)睡眠薬を習慣的に飲んでいると、認知症になる可能性が高まります。
4)睡眠時間が短いとBMIが上昇する。
5)睡眠時間が極端に短い場合は精神面に影響があります。
6)睡眠時間が6~8時間より長くても短くても高血圧が悪化します。

運動や食生活も生活習慣病に影響を与えますが、最も影響を与えるものが、質のいい睡眠と適度な睡眠時間ということになります。睡眠時間の過不足が高血圧、糖尿病、脂質異常症、免疫力低下、脳機能の低下に何らかの影響を与えているのは間違いないようです。6時間から8時間の間で質のいい睡眠が得られるように心がけましょう。

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