妊婦の12.5%に起きる妊娠糖尿病と、胎児に与える影響

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妊娠中に急に血糖値が上がることで糖尿病を発症しやすくなりますが、卵胞刺激ホルモンのエストロゲンの減少と黄体ホルモン、プロゲステロンの血中濃度上昇によって多くの病気を引き起こす原因になります。糖尿病になりやすい原因とは?

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◇妊婦の血糖値が上がるメカニズム

妊娠すると卵巣からではなく、胎盤からエストロゲンやプロゲステロンの分泌が行われるようになります。それだけでなく、ヒト胎盤性ラクトゲンというホルモンが分泌されてインスリン抵抗性を示します。インスリン抵抗性によって糖代謝が行われにくくなると血糖値が上がります。

何のためにインスリン抵抗性のあるホルモンを産出して分泌するのかというと、妊婦は胎児に優先的にブドウ糖を送るために、母体の方で糖代謝を減少させることによって胎児に回しています。母体の利己的な遺伝子が母体の中の糖代謝を阻止してインスリンによって分解・消費されるのを防いでいるのかもしれません。

栄養失調の状態ならわからなくもないですが、インスリンを服用すると胎児に影響を与えるので、注射による補充が必要なほど糖代謝を下げると母体が危険な状態になります。

◇何のためインスリン抵抗性?

この時、医療の場では食事回数を増やして少しずつ送り込みながら、インスリンの注射によって母体と胎児に必要なカロリーをキープしています。何もしなければ母子ともに危険な状態になります。このような厳格なコントロールが必要になったのはいつからか知りませんが、過去には行われなかったはずです。

遺伝子レベルで考えると、妊娠すればオトコは不要な存在になりますが、女性は子供を育てていく宿命があります。出産すればそれで終わりというわけではないので、エストロゲンとプロゲステロンの濃度が逆転することによるリスクが大きすぎるような感じもします。ホルモン濃度の逆転によって妊娠糖尿病だけでなく、食塩感受性が上がる事で妊娠高血圧になったり、緑内障や免疫力の低下まで引き起こします。

何のために母体を過酷な状態に追い込むのかわからないままです。35歳以上の高齢出産の場合に妊娠糖尿病が多く、奇形児の出産や流産の経験があると糖尿病になる確率が高まります。その辺りも関係しているのかもしれません。

◇妊娠糖尿病患者が増えた理由

妊娠糖尿病が増えた理由として、血糖値の診断基準が変更になったことで一気に妊娠糖尿病の患者数が2.5倍に増えました。

診断基準として75g経口ブドウ糖負荷試験において、
いずれか1つに該当すれば妊娠糖尿病です。(旧基準では2つ該当した場合)

空腹時血糖値:92mg/dL以上(旧基準:100mg/dL)
1時間値:180mg/dL(旧基準:180mg/dL)
2時間値:153mg/dL(旧基準:150mg/dL)

といこうことなので、合併症を起こすと治療が難しくなる糖尿病は避けましょう。妊娠中に食べ過ぎて太るとやたらと非難されますが、妊娠中のダイエットは危険です。周りの声は気にしないで小分けして食べながらインスリンの注射を打って血糖値管理を行いましょう。インスリンの自己注射は小学生の子どもでも行えるほど簡単なものです。

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