小児の肺炎球菌ワクチン接種とその有効性

isya3

肺炎球菌感染症はワクチンで防げる病気です。ワクチンで予防できる病気をVPDと言いますが、世界の発展途上国では肺炎球菌ワクチンさえ接種出来ない国がいまだに多いのが現状で、数少ないワクチンの価格も高騰しています。肺炎球菌によるリスクを95%以上減らすことが出来るワクチンは、日本では定期接種として受けることができます。

スポンサードリンク



◇在庫は豊富な肺炎球菌ワクチン

先進国と思われる日本では、従来の7価肺炎球菌ワクチンに加えて、6種類が追加されて13価に切り替えが行われました。6種類の抗体を作るためにさらに追加してワクチン接種を受ける必要があるのですが、追加で6価だけを受けることはできないので、13価を追加で受けることになります。(90種類の肺炎球菌の内で、主な13種類の肺炎球菌に効果があるものです)

最初の1回に限り13価ワクチンは任意接種でしたが、現在は追加として13価の肺炎球菌ワクチン接種を受ける場合は自費扱いになっています。市町村によって価格差はありますが、6,000円から9,000円が相場になっています。半額助成する自治体や全額自己負担、全額自治体が負担(14市)など様々です。

もし、脾臓摘出している場合は保険適応になるので、例外的に3割負担で済みます。先進国である日本は、ワクチンの在庫は十分にあるので接種を受けることは可能だと思います。しかし、1万円持っていけば誰でも受けられるわけではありません。

◇しかし、接種には条件があります

厚生労働省では同日に複数の医療機関でワクチン接種を受ける事を禁止しています。安全性は確認されているので根拠は不明です。病院によって何種までという制限があれば他院に行くのが当然ですが、とにかく禁止だそうです。

ワクチン接種で防げる病気(VPD)としては、安全性や効果を考えると同時接種が望ましいとされています。トータルで15回以上になる予防注射のスケジュール調整も大変です。生ワクチンのあとは4週間開けるというのも面倒です。同時接種が有効な方法であればスケジュールを考えなくて済むのですが、厚労省はVPDに逆行しているようです。

肺炎球菌ワクチンに関しては、他の不活化ワクチン接種から1週間の間隔を開ける必要があります。6価ワクチンを受けた後は不活化ワクチンの効果が80%に落ちるのが5年後なので、5年以内に受けた場合は副反応が出やすくなっています。

ワクチンを弱体化させた生ワクチンの場合はヘルパーT細胞によって生涯免疫が出来るので、永続的な効果が期待できます。しかし、不活化ワクチンの場合は感染したわけではなく本来の免疫機能とは異なった形で抗体が作られて、B細胞による直接的な抗体産生なので一時的な効果しかありません。

◇副反応はインフルエンザ並

「副反応はインフルエンザワクチンと同じ程度の安全性です」と言われていますが、わかりにくい表現になっています。インフルエンザの予防注射と同じ程度の危険性かもしれません。また、6歳を超えるとリスクの方が上回るので任意でも接種不可になっていることから、副反応のリスクは元々大きいものと思われます。

厚労省の方針に懐疑的になると、追加のワクチン接種自体に意味があるのかどうか?などと思えてくるのが不思議なところです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサードリンク







関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

スポンサードリンク

お役に立てたらいいね!

ページ上部へ戻る