ドライマウスの原因疾患の多さと診療科の選択の難しさ

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現代人のストレスと食生活が原因になるドライマウス(口内乾燥症)とは、口内が乾燥して起こす症状のことで、乾燥によって感染しやすくなるだけでなく、唾液の減少によって飲み込みにくさや、唾液を飲み込まない事で喉まで乾燥してきます。

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◇ドライマウスの原因

風邪よりも万病の元になりやすい症状が、口内だけでなく咽頭や扁桃の方も乾いてしまうドライマウス。主に唾液の減少が原因ですが、ストレスや医薬品の副作用の口喝、そして乾燥というと必ず出てくるシェーグレン症候群も原因になるようです。

シェーグレン症候群は難病指定のわりに患者数が多く、全国に50万人以上いるといわれています。他に糖尿病や腎臓病、加齢なども含まれます。ドライマウスの症状を感じている潜在的な患者数は国内で3,000万人とも言われて、ペットボトルを持ち歩く人が増えています。

更年期障害や妊娠時の女性ホルモンの減少に伴って起きるうつ病の場合、抗うつ剤の連用と女性ホルモンも影響して口渇感が出てきます。以前は50代を過ぎると女性に多かったドライマウスですが、最近では30代の女性の若年性更年期障害も影響しています。いずれにしても唾液が減るのが直接の原因です。

◇ドライマウスの症状

唾液の成分として分解酵素のアミラーゼや、ラクトフェリン・免疫グロブリンなど10種類以上の有機・無機化合物が含まれていますが、ごく微量なので上記の3種類しか作用は期待できないかと思います。これらが全て分泌されずに口腔内が乾燥しているとすれば、食物が飲み込みにくくなるだけでなく、その前に噛みにくい状態になります。

舌が乾燥すると味を感じなくなり、触覚や圧覚がわかりにくくなります。他に口臭がひどくなったり、歯周病の悪化などが起こります。

口腔内の乾燥で最も影響があるのが、粘膜の乾燥によるウィルスや細菌の感染で、口呼吸になると扁桃や咽頭、喉頭まで乾燥するようになります。乾燥すると常在菌も減っていくので皮膚と同じようにバイオフィルムというものがなくなってしまいます。細菌の拮抗状態が崩れるだけではなく、粘膜が乾燥することで全ての細菌に簡単に感染するようになります。

舌や口内の乾燥や感染であればダイレクトに殺菌できるので問題ないのですが、喉頭に慢性的な感染と炎症を起こすと面倒なことになります。喉頭の上の部分の喉頭蓋に炎症が起きると、呼吸困難になったり窒息することもあります。口を開けて見える範囲で扁桃があり、扁桃の周りには免疫細胞が円状に集まって存在しているので、そこで扁桃周囲炎を起こすと扁桃が細菌やウィルスの巣窟になってしまいます。

◇ドライマウスの予防と治療

主な症状は口腔内としても、全身の疾患と複合的な原因を含んでいるため、一般歯科でドライマウスの受け入れは不可能です。そのそも全ての原因疾患をスクリーニングして治療できるわけがありません。

そこで、ドライマウス研究会の会員になっている歯科医(全国で4190人)がドライマウスやシェーグレン症候群やドライアイの知識を持った歯科医が受け入れを始めているとのこと。歯科医と産婦人科の連携で更年期障害による口喝の対処、歯科医と循環器との連携で糖尿病患者のドライマウスに対処するなど、各科との連携を図っていくなど、全国で3,000万人のドライマウス患者の受け入れ態勢を進めている途中とのことです。

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