脂漏性皮膚炎の原因と症状 ~皮脂が多い人は抜け毛に要注意~ | 家庭医学の知識大百科「ヘルスカレッジ」~家族を大病から守るためのサイト~

脂漏性皮膚炎の原因と症状 ~皮脂が多い人は抜け毛に要注意~

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気温や湿度の高い時期に多いのが脂漏性皮膚炎というカビの感染症。ヒトの体の中でも多湿な部分に繁殖するマラセチア真菌が原因で頭皮のフケが目立つようになったり、顔のかゆみひどく何気なく掻いているうちにかさぶたが落ちてくることもあります。

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◇脂漏性皮膚炎の原因

マラセチア真菌は皮脂を好む性質があるので、汗腺からの皮脂(中性脂肪)を分解して遊離脂肪酸によって皮膚を刺激します。そして皮膚に炎症を起こすことで、皮膚のマスト細胞からかゆみを起こすヒスタミンやサイトカインを放出されるので、必要以上に触ってしまうとかさぶたが出来たりします。

皮脂はもともと皮膚の乾燥を防ぐために保湿の役割を果たしていますが、分解されて遊離脂肪酸になると皮膚が刺激を受けます。よく皮膚のバリア機能とも言われる、バイオフィルムという細菌の拮抗状態によって皮膚の感染を防いでいますが、高温多湿や掻くという刺激によって炎症を起こします。

◇脂漏性皮膚炎の症状

皮脂の分泌が多いとマラセチア真菌の食い残した皮脂や脂肪酸やら炎症を起こした皮膚の残骸など、いろいろなものが含まれています。乾燥するとぼろぼろ落ちてきますがフケではありません。代謝した皮膚の角質がフケですが、これは炎症を起こして剥がれた皮膚が脂質とともに落ちるといった感じです。

頭皮の皮脂が多く毛根の症状がひどく、化膿を伴っていることがあり、人によっては脂漏性脱毛が起きる事もあります。抜け毛が起きやすいタイプの場合や年齢、遺伝的な体質が影響して脱毛が起きます。これは極めて稀なケースなので例外的な症状かもしれません。

湿度が60%を超えると、皮膚の常在菌でもあるカビの一種のマラセチア真菌が繁殖しやすくなり、頭皮や腋の毛根付近や顔の皮脂が多い部分(鼻のあたり)で繁殖すると炎症を起こして赤くなります。腋の下であれば可動部分なので接触性皮膚炎を起こしやすくなり、人によっては背中や首にも炎症が起きることがあります。

乳児期にも汗の多い湿った部分や頭皮に発疹が出来ますが、一過性の脂漏性皮膚炎なので乳児期を過ぎると自然に治癒します。

◇脂漏性皮膚炎の対処法

皮膚の常在菌の感染症ではなく酸性の脂肪酸の刺激による炎症なので、刺激の少ない石けんで皮脂を洗い落とすと次第に治まってきます。長引く場合は抗真菌薬の使用やステロイドにより炎症を抑えると、赤味も消えていきます。予防的にビタミンB群のサプリを摂るのも再発防止に効果があります。

皮脂があるところにはマラセチア真菌だけでなくアクネ桿菌も存在しているので、ニキビが同時に出来ることもあります。脂っこい食べ物を控えると皮脂の分泌も徐々に減っていきますが、男性ホルモンによっても皮脂の分泌が増えるので、皮脂が減らない体質であればこまめに洗い流すのも必要になってきます。

他にはマラセチア真菌を増やさないために、ストレスや過労を避けて十分な睡眠を取ることで免疫力を上げて感染防止、という事も理屈上間違っていませんが、なかなか難しいものです。

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