子どものイチゴ状皮膚の血管腫と、治療が難しい血管奇形 | 家庭医学の知識大百科「ヘルスカレッジ」~家族を大病から守るためのサイト~

子どものイチゴ状皮膚の血管腫と、治療が難しい血管奇形

赤ちゃん

幼児期の溶連菌感染症の時に見られる、イチゴのような真っ赤な舌や赤い頬の原因になる血管腫といい、血管の異常な増殖が原因になる血管腫と、血管増殖の無い血管奇形があります。血管奇形は先天的な症状で出生時に存在していますが、血管腫は生後に悪化するのが特徴です。

スポンサードリンク



◇血管腫と血管奇形

血管腫は出生後次第に広がっていく良性腫瘍で自然に目立たなくなっていきますが、血管奇形は成長に伴って変化を見せるのが特徴です。分類が紛らわしくなっているのが現状で、過去に単純血管腫がポートワイン母斑と呼ばれていましたが、現在は血管奇形に分類されています。

同列に扱うと面倒な表現になりそうですが、別の項目に区別すると更に混乱するので、とりあえずまとめて書いておきます。受診科としても小児科や皮膚科で最初の診断が下ると、特に血管奇形では他の形成外科や小児外科、放射線科などの専門科と連携して治療が行われることがあります。

◇イチゴ状の皮膚の血管腫

単純性血管腫は血管の異常な増殖が原因で起きるもので、母斑と呼ばれることもあります。真紅の毛細血管の局所的な異常で、場所によって色が変化します。主に皮膚の真皮の上の毛細血管が異常に広がって血管の数が増えたり太くなったりすることで皮膚表面が真っ赤になります。

出生後まもなく症状が出てくるのが特徴で、小学校低学年になると自然と無くなったようにも見えますが、正確には皮膚が厚くなるとともに赤味が引いていき目立たなくなります。治療の必要がない良性の腫瘍です。範囲が広いと手術を行うこともあります。稀に皮膚上に多く見られることがあり内臓に影響が及んでいることもあるので、その場合は処置が必要になります。

寒い地方で生活していると頬が赤くなることがありますが、それは皮膚の薄さと毛細血管の拡張が原因で起こるもので血管腫とは関係ありません。赤ら顔や火照り、飲酒のあとに顔が赤くなるのは血管拡張による一時的なものなので、これも血管腫とはいいません。

◇血管腫の治療法

基本的に経過観察が行われて自然に色が目立たなくなるのを待つことが多くなっています。範囲が広い場合や顔に出来ている場合などはレーザー治療や切除などの治療方法が取られる事もあります。毛細血管の増殖が原因なので皮膚表面の血管による隆起はあるものの、皮膚が膨らむことは滅多にないので治療の必要がないとはいえ、美容面で生活に支障をきたす場合は皮膚移植もあり得ます。

◇症状は様々な血管奇形

血管の内皮細胞に異常があり、血管の構造上の異常も色々なタイプの物があります。血管の形成異常が原因で皮膚表面に隆起が見られたり、血管が絡まるという妙な現象が起きることがあります。血管が異常に増えると足の断面のほとんどが血管という症状も起きてきます。

最も多く見られる症状として単純性血管腫があります。表皮下の毛細血管に局所的な異常があると、当初は目立つものの、加齢と伴に目立ちにくくなることもあります。また、逆に色が濃くなくこともあります。主に発生する場所は顔面と頸部なのでレーザー治療を選択する患者は多くなっています。

◇血管奇形の治療法

レーザーによる治療が一般的に行われて、皮膚の色の変化を見ながら繰り返し照射を続けることもあります。レーザー照射後は、ワセリン基剤に感染を防止する抗生物質を混ぜて塗布します。

小児の場合はレーザー照射量も少なくて済み、治癒も早いので成人になって治療を行うより、早期に治療を行う方が治療成績は良くなります。他に塞栓術や効果療法、血管のバイパス手術など症状に合わせて治療法が大きく異なってきます。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサードリンク







関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

スポンサードリンク

お役に立てたらいいね!

ページ上部へ戻る