スマートドラッグは脳機能改善に効果があるのか?

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スマートドラッグとは主に脳機能を高めるための医薬品で、ヌートロピクス(Nootropics)とも呼ばれ、一部のサプリメントを含めることもあります。特定の神経伝達物質を増やしたり、酸素供給量を増やす、神経の再生を促すことにより、記憶力や想起能力、集中力などを向上させるための医薬品、またはサプリメントを指します。

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◇脳機能のどこに効果があるのか?

DHA:血流改善と血液脳関門を通過するので、脳の血流を増加させます。EPAは脳に届かないのでEPAがDHAに代謝するとしても即効性はありません。

ギンコライド:イチョウの葉に含まれるエキスで、記憶力増強・脳の血流改善効果も期待できます。サプリのわりに高価なのであまり手を出しにくいものです。

ホスファチジルセリン:持久力が必要な時にパフォーマンスを高めて苦痛を幸福感に変える(いわゆるランナーズハイのようなもの)。精神的なストレスを感じても気分の高揚をさせて、運動による筋肉などのダメージを減らします。大豆レシチン由来のサプリなので、副作用が無く安全性が高いものです。

ATP補充で神経伝達促進、酸素吸入で酸素が不足気味の脳に送ります。これが最も効率的で合理的です。

◇脳機能とはあまり関係のない薬

バソプレシン:記憶力や想起力、集中力を改善、安定作用や抗不安作用などがありますが、血管収縮作用と供に血圧上昇、抗利尿ホルモンとして働きます。最も効果的な使い方として、心室細動などの致命的な心停止の場合に使われます。AED使用時にはエピネフリンより救命率が上がり予後もいいので救急医療で用いられています。

プロザック:過去に「性格を変える薬」と言われましたが、現在でも健康な者にもある程度の気分的な効果はあります。個人輸入で手に入れて毎日飲んでいた者は多いようです。現在では抗うつ剤として使われていますが、副作用も少なくいいクスリです。ただ、飲み続けると効果がなくなります。

◇怪しいスマートドラッグ

スマートドラッグは健康な者がより能力を高めるために使用する医薬品のことです。過去には脳出血後の後遺症改善のための脳循環代謝改善剤が使われることが多く、商品名アバン・セレポートなどの処方薬が使われてきた時期もありましたが、高価であるうえに薬効が見られないという理由で脳代謝改善剤の承認取り消しがされたため、現在では処方されていません。

コエンザイムQ20:記憶力に関係したはずですが、最近では全く見かけなくなっています。(ちなみに、Q10は何の効果もありません)

ビンポセチン:脳を活性化させると言われて現在でも使われています。総合的な脳の機能が驚異的に向上するという話もありますが、それはあり得ません。効果が無いので一度は消えたものです。

ピラセタム:アルツハイマーの薬として開発された薬で、記憶に関係するアセチルコリンの濃度を機能向上や血流量増加、酸素消費の増大、低酸素症による脳障害の損傷を防ぐ、認知力の向上、脳梗塞による失語症、痴呆などに臨床上の好結果があったといわれます。しかし、病人に効果があっても健康な者に同様の効果があるという根拠はありません。また、腎毒性が強いので安易に使うことは出来ません。

宣伝をうのみにして効能を理解しないまま、能力向上を期待して医薬品やサプリメントを使うのは無駄に終わるだけでなく、副作用の危険性もあります。薬剤師に相談して、副作用の情報を知った上で使用しましょう。

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