糖尿病白内障の原因と点眼薬による治療 

byouin2

糖尿病白内障という疾患名を2つ並べた安易なネーミングのこの疾患は、糖尿病が原因となって白内障を起こすという合併症で、白内障から糖尿病にはなりません。血液中の血糖値の上昇が持続することによって白内障が起きやすくなります。

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◇糖尿病性白内障について

高齢者に起こる老人性白内障と異なり、糖尿病の持病があれば年齢に関係なく白内障を発症するリスクがあります。糖尿病の合併症はほとんどが血管が影響して起きるものですが、それぞれの症状によって発症機序は違ってきます。

糖尿病白内障の場合、糖が代謝されずに蓄積することによって部分的に酸化が起きます。エネルギーとして代謝が行われなかった血糖は別の代謝系に使われて、ポリオール代謝系で作られたソルビトールが細胞に溜まりやすい性質を持っているため、次第に眼の水晶体に蓄積していきます。

糖尿病白内障でも、若年性や比較的早い時期に治療を始めた場合は、治療成績もよくなっています。現在では点眼薬で白内障の予防や治療が行われているので、糖尿病と診断されたときは、眼の状態には要注意です。定期的な検査ももちろん必要になります。

糖尿病と判明した時点で血糖値のコントロールは行われているはずなので、紫外線や酸化ストレスなど、他の要因も考えながらソルビトール対策をする必要が出てきます。

◇糖尿病白内障の症状と進行

糖尿病白内障は老人性白内障と違い、血糖値と高血糖が持続している時間に比例して発症しやすくなり、同時に進行度も血糖値に比例します。ここで老人性白内障を併発している場合は、進行度は更に早くなります。

視力低下の後、水晶体の白濁があれば自覚するまではそれほど時間はかからないはずです。できるだけ早めの治療によって悪化を防止することが先決です。血糖値のコントロールだけでも手間のかかるものですが、それに加えて白内障の点眼薬を定期的に使わなければいけないという自己管理の難しさもあります。

視野が白濁して視力が急に低下することもありますが、白内障と決めつけずにステロイドの点眼だけでクリアな視界になることもあります。結膜炎などに伴って起きる虹彩炎の場合でも、白内障と同じような症状が出るので、虹彩炎と判明してホッとすることもあります。しかし、虹彩炎がひどくなるまで放っておくと乱視になることがあります。

糖尿病白内障の場合でも、手術で水晶体を取ってしまうと取り返しのつかないことになります。水晶体の除去と眼内レンズの装着は簡単に済む手術なので、最終的な手段としていつでもできると思っておく方がいいかもしれません。もし、糖尿病網膜症を併発している場合で、白濁がひどく視界がゼロに近い状態であれば手術の選択肢もあり得ます。

点眼薬で水晶体の白濁がどのように変化するのか、しばらくの間は様子を見ても悪くないと思います。タンパク質の凝固も考えられるので、紫外線やPCのブルーライトはできるだけ避ける生活で眼を守りましょう。

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