腋臭症(わきが)の診断基準と手術の適応・不適応

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腋臭症(えきしゅうしょう)とは、皮膚のアポクリン腺から分泌される無臭の汗が原因となって、皮膚常在菌によって分解された結果、体質によって異なる匂いを発します。本人が不快な臭いと思い込んでいても、全く匂わないと言われることもあるので、当人にとっては対処すべきか判断の難しいところです。

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◇臭いとは限らない腋臭症

毛根には「アポクリン汗腺」と「皮脂腺」があり、毛根から皮脂と共に出てくる分泌物が腋臭症(わきが)の元になるものです。それ自体は無臭ですが、皮膚の常在菌に触れた時に分解されて独得の臭いを発します。皮膚上にアンモニアがあればそれと混ざってさらに独特の臭いになります。

アポクリン腺は腋だけでなく、陰部の毛根からも分泌されています。汗をかいてもそこにどのような常在菌が分布しているかによって匂いは異なります。皮膚上に出てくるアンモニアの濃度によっても「におい」が変化するので、人によっていい匂いに感じたり臭く感じたり、異性の評価は分かれるものです。本人が臭いと思い込んで治療を受けるのはやめておきましょう。

◇臭くない思春期の腋臭症

アポクリン腺は性腺でもあり、ヒトフェロモンを含んでいます。ヒトフェロモンがヒトに効果があるかどうかは別として、思春期以降に匂いが強くなっていきます。とはいっても、思春期の子供が臭いわけでもないので、わきがに判断基準があるのかどうか疑問です。

欧米では不快に思う人が少ないのかどうか知りませんが、汗をかいても平気な顔で匂いを撒き散らしています。ちなみに欧米人は日本人より腋臭症の割合が多く、更に多いのが黒人と言われています。個人的に、欧州よりは米国の方が臭いという印象があります。黒人は知りません。

思春期のにおいは米国が臭く、欧州はそれほどでもなく、日本は無臭という感じです。黒人は知りません。

◇匂いの強さが判断基準

皮膚科の診断時の判断基準として、医師が直接においを嗅ぐということが行われているようです。Grade0~Grade5ににおいの強度順に分類されて、くさい、くさくないの別は判断材料に加わっていないようです。

においが強いと手術対象になるようで、アポクリン汗腺を真皮とともにごそっと取ってしまう手術が一般的に行われています。手術のタイミングによってはアポクリン汗腺を除去した後に再び臭って来ることがあるようです。

5センチの切開を2か所に入れてアポクリン汗腺を剪刀で削ぎ落とすという過激な手術なら保険適応とのことです。わきがも保険適応の時代になってきましたが、これは完治までに3か月以上かかります。その間に腕を動かすと皮膚が壊死することがあります。手術痕は永久に残るので、その後に自費で美容整形を行う必要があります。保険適応の手術は安い分だけ質も悪いということでしょう。

せめて塩化アルミニウムで汗を抑えたりボトックス程度なら問題ないかと思いますが、もう少し手軽に合併症の少ない胸部交換神経節のブロック注射であれば、発汗と臭いを抑えられます。

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