心臓癌や脾臓癌ができない理由とは?

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部位別のがん患者数は、乳がん、肺がん、胃がんの順に上位を占めています。近年では遺伝子治療が全盛になり、予防医療から治療まで、発がん抑制遺伝子が治療目的になっています。そんな中で、心臓の骨格筋細胞は分裂することがないので、心臓癌という病名を見ることは無いかも知れません。にできる腫瘍は極めて稀で、その内の良性腫瘍が占める割合が80%と言われているので、心臓癌という診断は下されません。

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◇心臓癌が出来ない理由とは?

心臓の場合、悪性腫瘍からがんになることはありますが、心臓癌というものはありません。上皮性の腫瘍が「癌」、悪性腫瘍全体を指す「がん」に分類されます。心臓がんは原発性の心臓悪性腫瘍のことを指しています。そして心臓病を疑って部分生検をした時に見つかった悪性腫瘍は1,000分の1以下という確率です。

がん細胞は40℃以上で死滅するので、心臓や脾臓などの温度の高い臓器は癌にならないというのも一つの原因になっています。仮に甲状腺機能が亢進すれば代謝が促進されて体温の恒常性を失い、癌が出来る確率は一般的な発がん率の1,000分の1程度と極端に少なくなります。しかし寿命は短くなるので、甲状腺ホルモンに頼ってもあまり意味はありません。

ところで、人体の筋肉は、骨格筋、心筋、平滑筋の3種類に分類されて、意識的に動く骨格筋と心臓だけにある心筋は「横紋筋」であって、もう一つが自律神経によって収縮する筋肉で、血管や心臓以外の内臓にある「平滑筋」です。

◇細胞分裂を起こさない心筋

心臓を形成している心筋は横紋筋と内側の粘液状の組織で、出生後に横紋筋は細胞分裂を起こしません。細胞の遺伝子にダメージを受けることがあっても、ガン細胞が増殖する余地がありません。稀に肉腫や横紋筋腫が起こりますが、それは良性腫瘍なので癌ではありません。

腕の筋肉が太くなったり心臓が肥大する原因は、一つの横紋筋の細胞が肥大するだけで、増殖を起こしているわけではありません。新生児に横紋筋腫が出来た場合は成長しても筋腫の細胞は大きくならないので、成長と共に体と相対的に小さくなっていきます。

というわけで、心筋梗塞によって心筋が壊死を起こすと細胞分裂が行われないので、他の臓器や皮膚のように再生されることは今のところ考えられません。しかし、心臓の横紋筋であっても、酵素か何かの刺激によって横紋筋の幹細胞が分裂する再生能力があるといわれています。再生医療が盛んに行われるようになれば、癌化しやすいiPS細胞で心臓癌が出てくるのかもしれません。

◇結局のところ、出来るのか出来ないのか?

心臓は臓器自体の高熱と、分裂しない横紋筋によって心臓癌は出来ないという結論です。他のがんと比較すれば出来ないと言い切ってもいいレベルでしょう。

原発性の悪性腫瘍が少ないので、仮に肺から心臓に転移した場合は「肺がん」が主症状になり、心臓に悪性腫瘍が転移しても重要視されないというのもあります。転移の場合は心臓の内側に腫瘍が出来るので、手の付けようがない、または手術で取り除いても意味がないので、診断上は肺がんからの心転移になります。

というわけで、心臓癌・脾臓癌保険などというものがあれば、保険金が支払われる確率も限りなくゼロに近いということです。

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