マイボーム腺とマイボーム腺炎(霰粒腫)の原因と治療

kotakuto

コンタクトレンズを長期間装用していたり、女性のアイメイクの影響などで増えてきているマイボーム腺炎。まつ毛の生え際にある皮脂腺でもあるマイボーム腺を塞がっていると、皮脂に感染を起こして腫れが引かなくなることがあり、皮脂の分泌低下が多くの眼病を招く原因になります。

スポンサードリンク



◇マイボーム腺について

マイボーム腺とはまつ毛の生え際の眼球側に並んでいる皮脂腺のことで、上下まぶたに70カ所ほどあり、90種類のタンパク質を含んだ皮脂を分泌しています。瞬きをするたびに涙液に皮脂を加えて、涙液を眼球の上に留まらせることで蒸発を防いでいます。また、まぶたを閉じた状態では密閉性を保っています。

このマイボーム腺が詰まって炎症を起こすと皮脂が分泌されなくなりますが、初期の段階ではほとんど自覚症状がなく、放っておいても皮脂が流れて自然治癒することがあります。

しかし、悪化するとまぶたの内側や外側が腫れて霰粒腫というものになります。腫れると眼球とまぶたの間に異物感を感じて、稀に我慢できないほどの痛みが出たり、角膜に傷がつくこともあります。

マイボーム腺から皮脂が過剰に分泌されると目ヤニが溜まりやすく、脂肪分が多いと詰まりやすくなります。マイボーム腺機能不全などの慢性疾患の場合はドライアイで眼がかすむなどの症状も出てきます。

◇マイボーム腺に感染すると?

マイボーム腺に細菌感染が起きると内麦粒腫になり、それ以外の分泌腺に感染すると外麦粒腫と呼ばれます。麦粒腫(ものもらい)は見た目はひどく痛々しく見えますが、細菌感染なので他の人にうつすことは滅多にありません。感染を起こすのはウィルス感染の結膜炎です。

細菌感染による麦粒腫の腫れが酷い場合は、ステロイドと抗菌剤が含まれた目薬で殺菌と炎症を鎮めて、次第に麦粒腫の腫れが小さくなります。しかし、マイボーム腺に皮脂が詰まると水溶性の目薬だけでは腫れが引かないことがあります。その場合はステロイドの点眼を続けても再発を繰り返すことになります。また、皮脂の分泌不足によってドライアイが持続します。

◇目薬の種類と効果

市販の目薬の抗菌作用や消炎作用はほとんど期待できるものではないので、眼科で処方してもらう方がいいでしょう。ステロイドや抗菌剤でも種類は多いので、眼科で相談しながらまとめて半年分ほど処方してもらうと手間も費用もかかりません。

感染と腫れが酷い時は、抗生物質と強めのステロイドが含まれた「リンデロンA」という点眼薬が効果的です。眼科ではどんな目薬でも処方量の上限がないというのも便利な点で、3割負担で1本あたり100円未満とお得です。また、ステロイドや抗菌作用のある点眼薬は、耳や鼻兼用で使えるものもあります。

パソコンのモニターを長時間にわたって凝視する人は、強弱2種類のステロイドの点眼薬や抗菌目薬、ピント調節効果のある目薬、ドライアイ対策のヒアルロン酸の目薬などストックしておくのもいいかもしれません。

眼が腫れて何となく眼圧が高いかな?という場合、網膜症や高眼圧症治療薬として眼圧を下げる点眼薬があります。これを長期間使用すると逆にマイボーム腺を詰まらせることがあります。とはいえ、目薬は下のまぶたに落として瞬きすれば十分に効果があるので上のマイボーム腺にはあまり影響しないと思いますが、その辺りは眼科で確認してください。

◇マイボーム腺梗塞が残ると?

上下のまぶたに70個前後あるマイボーム腺のいくつかが、軽い梗塞を起こしたり治ったりということを繰り返している場合、まつ毛の付け根にあるマイボーム腺の開口部を清潔に保って皮脂の分泌を促す必要があります。

温めたり軽くマッサージをする、または綿棒で軽くこする程度で改善することもあります。取れない時は目薬で清潔にした状態で目軟膏を塗ると取れやすくなります。

眼科では詰まっている皮脂を潰して押し出すという方法も取られます。その場合、再発する可能性もあるので、日頃から清潔に保つようにしておく必要があります。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサードリンク







関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

スポンサードリンク

お役に立てたらいいね!

ページ上部へ戻る