下痢(急性と慢性)の原因と症状、過敏性腸症候群など

iita

下痢の原因は、感染症による一時的な食中毒と言われるもの、水分、脂質の摂り過ぎ、腹部の冷え、消化不良などの急性と慢性に分類されます。特に慢性の場合は原因に悪性の疾患が潜んでいることがあります。

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◇通常の消化と下痢の違い

通常の経過として、小腸では消化酵素によって分解されると栄養分が血管とリンパ管に送られて、その時に6~8リットルの水分が吸収されます。液体のまま大腸に流れていき、5時間~18時間後には大腸で1%前後の水分が吸収されます。24時間後には排泄されますが、その半分は細菌叢に分布していた細菌で占められています。

下痢が起こる原因として、細菌やウィルス感染による食中毒、水分、油分の摂り過ぎなどの、いわゆる食あたり、水あたり、消化不良などのごく一般的に起きるものから、ストレスや消化不良、体の冷えなども原因となって急性の下痢を起こします。

感染症を起こした場合、小腸で水分や栄養分の吸収が行われないまま、腸の蠕動が早くなり内容物は早く流れていきます。大腸の粘膜では炎症を起こしているので水分の吸収が行われず、逆に腸粘膜から水分が腸管内に出てきます。

食あたりでは腸粘膜が細菌の刺激を受けると分泌液を出して、そのまま流そうとします。水あたりによる冷えがあると蠕動運動が亢進されて、腸の機能が使われないまま水分とともにスルーして、食中毒の原因になった細菌を排出します。急性の下痢の場合は腸管で水分の吸収が行われないので、脱水症状が起きやすくなり電解質や水分の補給が必要になります。

◇急性と慢性の違いと治療法

食物に混入していた細菌感染やウィルス感染では、急性食中毒を起こした結果、細菌などを排出するための症状として腹痛を伴って下痢が起こります。急性の場合はウィルス性が多く、特有の潜伏期間の後に症状が出るとウィルスが排出されると、症状は早めに収まります。

慢性的な下痢では、ストレスや緊張による過敏性大腸炎や、難治性の潰瘍性大腸炎やクローン病、良性腫瘍から悪性腫瘍に進行していく大腸ポリープ、抗生物質による薬剤性大腸炎などが代表的なもので、放置しても自然治癒は期待できません。

慢性の大腸炎があれば早めの治療が必要になります。当面の対処法としては、消化管運動調整薬(ナウゼリンなど)によって腸の動きの制御を行ったり、整腸剤によって腸内環境を整えることも必要です。セロトニン拮抗剤などで腸の異常な動きを抑制する事も可能になっています。

◇増加する過敏性腸症候群

日本人の20%が過敏性腸症候群に悩まされています。ストレスや緊張が影響して起こる腹痛や下痢などの急な胃腸症状が起きると、日常生活や生活の質に影響が出てきます。特に急な下痢でトイレに駆け込むことを繰り返すと、集中力が低下して不眠や不安感などの神経症状が出るようになります。

何度も繰り返しているうちに「トイレに行きたくなったらどうしよう?」という予期不安が神経症状を招く原因になります。トイレに駆け込んでも間に合わなかった。ということがあれば、パニック障害や広場恐怖症になる可能性もあります。

急性の場合はその場の対処で済みますが、慢性であれば消化器科の診察を受ける必要も出てきます。

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