鼻詰まり(鼻閉)の原因と症状、記憶力・集中力との関係など

kiokuryoku

寒く乾燥した季節になると、アレルギー性鼻炎や慢性鼻炎により鼻詰まりが起こります。特に面倒なのが副鼻腔炎で、完全に鼻が詰まる鼻閉を起こす事があります。横になって眠るときに鼻で呼吸ができないと口呼吸になり、乾燥した空気を吸うことで炎症や感染が起こりやすくなり、睡眠時無呼吸症候群を起こすことになります。

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◇鼻詰まりについて

アレルギー性鼻炎や慢性鼻炎が原因で鼻詰まりが起きて、その結果としていびきや睡眠時無呼吸症候群を起こします。翌日は酸欠気味の頭がボーっとして集中力や注意力に欠けたり、日中の眠気が酷くなったりするものです。副鼻腔が慢性的に炎症と感染を起こすことで蓄膿症になり、睡眠中の酸欠が酷くなりさらに集中力が低下します。

においは異性特有の遺伝子情報を得るための手段でもあって、体臭や口臭から近親者でない事を確認することにも使われています。人間の中でも鼻腔は最も優れた器官で、1万種類以上のにおいを嗅ぎ分けることができます。

鼻詰まりを起こすと口呼吸になり、扁桃が腫れて気道が狭くなったり睡眠時に舌が落ち込むなどにより酸素を取り込む効率が悪くなります。栄養状態の良くない子供にも副鼻腔炎が起こりやすく、注意力や集中力、記憶力などに影響してきます。そのため、鼻詰まりは早めに治すべきだと言われています。

◇匂いと記憶の関係

鼻は脳に近く嗅覚と連動した記憶は長期間にわたって忘れることがないものです。視覚的記憶から想起される出来事はどれだけ遡っても10代までというのが一般的ですが、嗅覚的記憶はそれより古い6歳頃まで記憶していると言われています。匂いで懐かしさを感じる方が多いようです。年を取ってくると嗅覚の衰えとともに記憶力や認知能力が低下することから、記憶に関しては視覚よりも嗅覚が影響しています。

母乳で育った乳幼児は、辺縁系の嗅脳に母親の匂いが擦り込まれているため、目隠しをしても自分の母親のにおいを嗅ぎ分けるとのこと。嗅覚は直感的な感情を呼び起こし、視覚は論理的な記憶を思い出すのかもしれません。

◇鼻詰まりの解消法

一時的な鼻詰まりであれば、セレスタミン(ステロイド+抗ヒスタミン剤)の内服で簡単に治ります。ただし長期連用はできません。原因があればそれを取り除く必要があります。

鼻腔を物理的に広げる方法として、ブリーズライトというものを使うと、寝ている間も呼吸が楽でいびきもかきません。鼻炎気味の人も日中につけていれば集中力・記憶力アップに役立ちます。

鼻詰まりの根本的な原因としては、鼻中隔湾曲による鼻腔の大きさの差や炎症によるもの、鼻茸といわれる鼻腔に出来るポリープによって鼻腔が狭くなることがあります。手術によってポリープを取り除いたり、鼻中隔の湾曲を治すことで鼻腔内が広くなって鼻呼吸が楽になります。

最も多い鼻詰まりの原因、副鼻腔炎の場合は、副鼻腔に溜まった膿と細菌、炎症を取り除くために、マクロライド系抗生物質の少量長期投与が行われます。マクロライド系の抗生物質は高価なので、耳鼻科で処方してもらうことをお薦めします。

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