冬の乾燥による肌のかゆみ、湿潤療法の効果

kansou

空気が乾燥する冬に起こりやすい肌のかゆみ。ひび、あかぎれ、手荒れなどが起きやすい季節には、皮膚が保湿力を失っています。保湿力を失った乾燥肌が原因になる皮膚症状を起こす前に、適切なケアを行いましょう。

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◇乾燥による皮膚の変化

皮膚の上には皮脂膜があり、水分が蒸発しないように肌全体を覆っています。空気の乾燥や肌の洗いすぎによって保湿に必要な皮脂や、皮膚に必要な常在菌まで落としてしまいます。

皮膚の常在菌はバイオフィルムといい、感染防止のために役立っているものです。洗いすぎると必要な常在菌まで無くしてしまいます。といっても通常は30分も経てば元の細菌分布に戻りますが、その細菌は皮脂を栄養分にして生きているため、皮脂が少ないと感染を起こしやすくなるなどの問題が出てきます。

◇寒さによる肌の変化とは?

外に出ると冬の乾燥と寒さによって、血行が収縮して外気にさらされている皮膚表面が赤くなります。そして角質の水分が減少して、皮脂の分泌も少なくなるということが起こります。特に洗顔後に冷気にさらされると顔が赤くなり痒みを感じる事でわかると思います。

これが乾燥肌というもので、さらに寒さによって皮膚が縮みダメージが進んだ場合は、ひび、あかぎれなども出てきて痒みを感じるようになります。また、感染を起こしやすく外部からの刺激に対しても無防備な状態になってしまいます。

空気の乾燥と、気温の低下、皮膚の洗いすぎが原因となって、皮膚に障害が出てきます。加齢も原因となり、新陳代謝の低下から汗腺や皮脂の分泌が減り、角質幹細胞の天然保湿成分(セラミド)が減っていきます。セラミドとは細胞膜を構成する脂質で、皮膚の潤いを保っています。

◇洗いすぎに注意しましょう

先天的にセラミドが合成できない体質の場合はアトピー性皮膚炎の原因になります。この保湿成分の減少は洗いすぎによって誰にでも起こるものです。保湿成分の減少に伴って肌が乾燥するとバイオフィルム(常在菌の拮抗状態)も失ってしまいます。

今ではせっけんで体を洗うことの弊害が問題になっています。モイストヒーリングの観点から、皮膚の細菌は残しておくべきだという考えが広まり、従来のボディーシャンプーで体を洗ってシャンプーで髪を洗うという常識が非常識になってきています。

火傷の救急医療でも、治療をしないで常在菌を残したままラップにくるむという湿潤療法が一般的です。以前の処置は感染を起こしやすいので、抗生物質を塗ってガーゼを巻くのが常識でしたが、ガーゼでは痛みが酷くなります。皮膚の場合は自然治癒力と再生能力がある器官なので、保湿さえすればあとは余計なことはしない方がいいということでしょう。

◇そして外気の刺激を受けると?

室内と外気温との差が引き起こす「寒暖差アレルギー」も原因となり、顔の血管収縮に伴って痒みも出てきます。そこで顔の皮膚を掻くと、刺激に弱くなっている皮膚は真っ赤になってさらに痒みを増してきます。これが痒みの悪循環で、このような単なる刺激によるかゆみは皮膚掻痒症と言われています。

皮膚を掻くと痒みが増すのは、表皮の細胞にあるマスト細胞が刺激を感じてヒスタミンを放出します。そして免疫細胞が集まってくるので、好塩基球、マクロファージなどの刺激を内側から受けると、さらに痒みを感じて悪循環になるというわけです。

◇治療法は一つだけ

ヘパリン類似物質を含んだクリームを塗るだけです。これだけで保湿と消炎作用があるので、保湿効果が長く続いて湿潤効果と消炎作用により赤くなる事もなくかゆみもでません。皮膚科の医師も看護師も愛用しているという優れものです。

どうしてもかゆみが酷い時はラップを巻いてしばらく密閉状態にしておきましょう。

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