子供の溶連菌性咽頭炎 ~安心できない合併症と再発~

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冬から春にかけて小児の間で流行する溶連菌咽頭炎でしたが、現在では1年を通して感染すると言われています。溶連菌のほとんどがA群β型溶血性連鎖球菌で、発熱を伴って喉が痛むという症状が5~15才の小児に多く見られるのが特徴です。3歳未満や成人ではほとんど見られません。

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◇溶連菌性咽頭炎の特徴と症状

1年を通して流行するものの、2014年は空気が乾燥する冬に最も流行しています。感染経路としては、感染者の咳やくしゃみが原因で、飛沫感染や細菌が付いた手を介して口から感染します。飛沫感染であっても空気中を漂っている時間が長いので、実際は空気感染と同じ経路を取ります。

そのため、最初に感染する場所は喉が大半を占めます。扁桃を通過したA型溶連菌はのどの粘膜で感染が拡大しますが、2日~5日の潜伏期間を置いて38℃以上の発熱のあとに、咽頭が炎症を起こしてのどの強い痛みが出るのが特徴です。咽頭が赤く腫れて吐き気・嘔吐を伴う事もあります。

潜伏期間を経ても症状が出ない場合でも、のどに保菌したまま無症状で経過していることがあります。その場合は感染力が弱まっているのでほとんど感染の可能性はありません。

発症から数日後には皮膚に細かく赤い湿疹が現れて、かゆみを伴います。その翌日には舌がイチゴのように赤くなり、表面にざらざらした斑点が出ることがあります。

◇溶連菌性咽頭炎の診断と治療

溶連菌に感染すると喉の痛みと高熱が出るので、その時点ですぐに小児科を受診してください。のどの粘液を採取して迅速キットで溶連菌感染症が判明します。ペニシリンを服用すると翌日から症状は無くなっていきます。

しかし、溶連菌が残っている期間は症状が無くてもペニシリンの服用を続ける必要があります。2~3日の服用で症状は無くなりますが、合併症の再発防止のために7日間ほど追加して飲み続ける必要があります。

発症から約10日間ほど服用を続ければ再発することはありませんが、もし再発するとリウマチ熱や急性腎炎を合併することがあります。突然の浮腫みや血尿、蛋白尿、血圧上昇などがあり、治療を行わない場合はリウマチ熱の症状として関節の炎症や心膜炎、皮下結節、心臓弁膜症などを発症します。

◇溶連菌に感染していた場合の予後

最初の受診時に迅速キットで溶連菌に感染していた場合、4週間前後の尿検査は欠かせません。溶連菌性咽頭炎の症状が無くなれば感染力を失っていますが、再発の危険は残ったままです。一部の病院では培養検査が行われる事もありますが、検査結果が出るまでに4~5日ほど必要になるので、その間に病気が進行しています。数分で判明する迅速キットがある病院を再度受診するのが望ましいでしょう。

溶連菌に感染すると、リウマチ熱と急性腎炎の危険は常に残されています。初診から4週間後の尿検査までは状態を慎重に観察する必要があります。また、他のタイプの溶連菌に感染する事も考えられます。

A型溶連菌は消毒用アルコールやポビドンヨード、塩化ベンザルコニウムなどでも殺菌できますが、次亜塩素酸ナトリウム0.1%溶液であれば、他のウィルスや細菌も殺菌できます。

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