器質的便秘、疾患別の症状と治療 | 家庭医学の知識大百科「ヘルスカレッジ」~家族を大病から守るためのサイト~

器質的便秘、疾患別の症状と治療

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器質的便秘とは、胃から肛門までの消化器官の異常や疾患が原因になるもので、急性便秘とも言われます。お腹の張り、腹痛、嘔吐、食欲不振などの自覚症状がありますが、例え一過性の症状であっても、生命に危険が及ぶ危険性や治療が長期化することも考えられます。

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◇疾患別の器質性便秘

胃や十二指腸から肛門までの疾患のほとんどが器質性便秘の原因になります。腸の癒着、腸閉塞、腹膜炎、潰瘍性大腸炎、大腸ポリープ、大腸癌などによって便の通りが悪くなるもので、近年では女性の大腸癌が増えています。

「急性の腹膜炎」が原因であれば、便秘だけでなく発熱や嘔吐に加え、急激な腹痛が起こり持続します。痛みのある部分が次第に広がって腹部全体が痛むようになります。例え夜間の診療であっても緊急手術が行われるほど危険性の高い疾患です。

「潰瘍性大腸炎」便秘によって腐敗菌が増えた場合、メルカプタンや硫化水素によって大腸壁が刺激を受けると潰瘍性大腸炎を起こします。そしてポリープに進展したり大腸癌になる事も考えられます。ポリープの時点では自覚症状がないので気付くことは稀です。潰瘍性大腸炎の便の変化としては血便や下痢と便秘の繰り返しがあり、自覚症状は腹痛程度です。

「大腸癌」良性のポリープに気付かないまま過ごしていると、次第に悪性に変わっていきます。ポリープが悪性腫瘍になるとその次は大腸癌になります。遺伝的な要因もあるので第一近親者(兄弟を含む)に大腸癌があると要注意です。早期発見のために大腸の検査キットを使って定期的なチェックを行っていれば、最悪のケースは免れることができます。症状は便秘や下痢の繰り返し、血便、残尿感など症状が軽いことで早期発見を遅らせます。

◇上記の症状の予防と治療

現在では大腸を主とした消化器系の疾患は治る時代です。腸内細菌叢の入れ替えによって潰瘍性大腸炎を初めとした腸内の細菌叢が影響する自己免疫疾患や感染症は治癒が期待できます。糞便移植とも言いますが、近い内に大腸の疾患の治療法としては標準治療になりそうです。

◇その他の変わった原因

「腸閉塞」主に腸の外側に原因がある場合は、圧迫を受けたりねじれたり癒着することで腸への血行障害が起きて動きも悪くなります。完全に塞がってしまうので、突然の腹痛、吐き気、腹部膨満感だけでなく、大腸から逆流を起こして嘔吐を起こすと吐糞症といわれる事が起きます。はっきり言って、口から大便が出ます。これは究極の便秘のようなものかもしれません。口から出した後はしばらくの間症状は軽くなります。これも緊急手術が必要です。

「直腸性便秘」便が直腸に入ると直腸壁が拡張して便意を催すのが通常の反応ですが、便意を感じても我慢していたり、便意よりも仕事が優先というタイプは習慣性便秘とも呼ばれて、直腸が刺激を受けても便意が起きなくなります。

器質性の便秘は簡単に治るものから、緊急手術が必要なもの、生命の危険があるものまで多彩です。便秘とともに起きる症状によって、危機感を感じた時は消化器科を受診すべきです。

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コメント

    • 扶佐子
    • 2017年 3月 14日

    私は完璧に直腸性便秘ですね・・・

    下剤を毎日飲み
    恥ずかしい話、いちじく浣腸を時々1回に2本は使用します(>_<)

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