冬のスポーツと「脳震盪のセカンドインパクト」の恐怖

byouin2

脳震盪とは単に頭部に衝撃を感じることで、直後に意識や記憶を消失するという症状がありますが、一過性の症状です。最初の脳震盪から十分な回復時間を空けないと、最初のダメージが残っている場合は、二度目に頭部を軽く打った場合でもセカンドインパクト症候群と言われて生命に関わることもあります。

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◇スポーツと脳震盪

羽生結弦が練習中に中国人選手と激突して脳震盪を起こしたことは有名なアクシデントですが、一時的な意識喪失を伴う脳震盪で酷い頭痛が残ったとのこと。画像診断では脳震盪の異常は見つけることができないので、症状から脳震盪かどうか判断する必要があります。

脳震盪の軽いものでは頭痛だけで、次に悪い症状が頭痛とめまいやふらつきを伴う場合、そして、短時間の意識喪失では直後の記憶がはっきりしないということが起きます。最悪の場合は短時間の意識喪失が起きますが、意識回復までに時間がかかった場合は救急搬送になります。

◇軽い脳震盪でも2週間は安静に

たとえ、頭痛だけの軽いものでも脳震盪を起こした場合は、頭痛が無くなったあと2週間は安静にしていないと、最初のダメージで脳が揺れ動いている状態なので、軽く頭をぶつけただけでもセカンドインパクト症候群が起きやすくなり、脳に障害が残ったり致死的な状態になることもあります。
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(脳震盪の衝撃の向き)

上は「脳震盪」の場合の脳の衝撃の向きです。安静にしていれば予後がいいのがこのタイプ。スキーなどで頭を打った場合、脳震盪で済めば症状が何も出ない場合があります。そして安静にしないで続けていると脳出血や脳挫傷に進行していきます。

羽生結弦が頭を打った後に頭痛と吐き気があったにもかかわらず演技を続けたことは相当な危険を伴っています。衝撃が無くても脳のダメージは進行していきます。

◇頭蓋内で揺れ動く脳

「脳が頭蓋骨の中で揺れ動いている状態」なので、頭への衝撃ではなくても、もう一度脳が揺れるようなことがあれば、セカンドインパクト症候群が待ち構えています。最初の脳震盪で死亡することはありませんが、脳が揺れ動く状態になっているので、2回目の軽い振動によって大きなダメージを受けて、致死率が上がるだけでなく、重篤な後遺症が残ります。生きていても3回目で選手生命が断たれます。

頭痛が酷いからといってアスピリンを服用すると、止血作用が無くなるので使う事はできません。頭痛はほぼ間違いなく起きるので、アセトアミノフェンではなくてアスピリンばかり飲んでいると脳出血があっても止血されることはありません。

◇脳震盪の悪化で脳挫創に!

下の「脳挫傷」は前頭部を打った場合に後頭部と頭蓋骨の間が真空状態になり、その引き寄せる力と反発力の両方が作用して後頭部の広い範囲にダメージを受けます。ぶつけた前頭部より後頭部のダメージが大きくなります。脳震盪の後に脳を包んでいる膜が頭蓋骨から離れることが原因で脳挫傷や脳出血が起こります。

脳挫傷は骨折や内出血を起こすことが多く、意識障害、嘔吐、痙攣、昏睡状態に陥る事も少なくありません。広範囲のダメージと衝撃の強さが原因になると、内血腫を伴う脳挫傷が多くなり、死亡率が50%以上の高確率になります。

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