卵巣にできる腫瘍やがん、初期症状がない沈黙の臓器

byouin2

卵巣に腫瘍ができても自覚症状がないので、定期検診を受けていれば早期発見が可能かもしれないという腫瘍であり、放っておけば良性腫瘍が悪性腫瘍に代わり、気付いた時には卵巣がんが進行しているというケースも考えられます。

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◇自覚症状のない沈黙の臓器

最初の「卵巣腫瘍」の時点では少しの腫れが出てきますが、症状や痛み、違和感もなく、炎症反応が出る事もありません。その次の段階は「卵巣のう腫」といい、まだ良性腫瘍の段階です。そして進行していくと「境界性悪性膿腫」と言われる良性と悪性の両方の性質を持っている状態になり、最後は悪性腫瘍の「卵巣がん」になります。

最初は2~3センチの大きさですが、悪性腫瘍に変わり20センチ以上になっても自覚症状がないというケースもあります。これは極端な例ですが、最初の腫瘍の時点でほとんど大きさも変わらない状態でも定期検診で判明します。というわけで、自覚症状がなくても検診を受けることは必要です。

◇卵巣のう腫の種類とは?

卵巣のう腫の段階でも良性腫瘍なのですが、袋状の内容物の中に何かが入っているというものです。膿瘍は良性の腫瘍だからといって放っておくと破裂する事があります。

チョコレートのう腫はよく耳にするかと思いますが、子宮内膜が剥離されて膣の方ではなく逆の卵巣の方に入ってしまった結果、増殖したり血液が卵巣内に溜まった状態です。

漿液性のう腫は、卵巣の表面を覆っている上皮の腫瘍の中にサラッとした液体が入っています。最も多いタイプののう腫で、放っておくと大きくなり、こぶし大以上になると下腹部の痛みを感じるようになります。粘液性のう腫はドロドロしたゼリーのような液体が入っているもの。

類皮のう腫は若い女性に多くみられ、腫瘍の中に軟骨や筋肉組織、頭髪、歯などの胎児の一部が入っているようなタイプ。卵子が勝手に分化して細胞分裂を始めた結果、分化した細胞から胎児を構成するパーツが不規則に出来てしまうというもの。受精をしていないので、ES細胞のように幹細胞からパーツが出来たのかもしれません。原因は不明です。

通常はのう腫が2~3センチであれば経過観察を行い、4~5センチになると手術の選択肢も増えてきます。手術は腹腔鏡下で行われて、内視鏡で卵巣、または膿瘍だけを摘出します。

◇卵巣はなぜ沈黙しているのか?

左右にある卵巣の間はたるみがあるので、腫瘍がこぶし大まで大きくなってもある程度は収まるスペースがあります。卵巣が左右に引っ張られるような状態になるまではほとんど痛みを感じません。子宮も柔軟性に富んでいるので、卵巣が引っ張られてもベルトがきつく感じるとか、下腹部を圧迫した時などに気付くことがあります。

良性腫瘍であっても卵巣嚢腫が捻転を起こすことがあり、ねじれが大きいと酷い痛みを感じます。この時だけは沈黙を破ります。この場合も手術が必要になります。

◇卵巣がんの遺伝性と治療

卵巣がんや子宮筋腫、乳がんは遺伝します。これは良く知られていますが、第一近親者の2名以上が罹っていれば自分も発病の危険があります。定期検査を受ける必要もありますが、その前に遺伝子検査で癌が遺伝する確率を調べてみる方がいいかもしれません。定期検診で確実に分かる方法自体確立されていません。

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