早期発見が難しい難治性のすい臓がん

byouin2

すい臓がんの場合、病変部分が大きくなるまで画像診断による発見が難しく、進行も早いため早期発見が行われることは滅多にありません。切除が可能な段階で発見されても、臓器の中で最も難治性で予後の悪いすい臓がんとは?

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◇膵臓がんの特徴

すい臓がんの90%は膵管から発生して転移を起こす膵管癌であり、すい臓に転移があったとしても1センチ程度では画像診断や血液検査では判明しにくいものです。症状からすい臓がんと推測する事も難しく、発がんすると進行が早いので難治性のがんと言われています。

すい臓がんと判明したときにはすでに70~80%の患者が切除可能な時期を過ぎているだけでなく、周辺の臓器に浸み出すように転移しているのが大半です。膵臓の切除できる部分は限られているので、たとえ切除可能であっても、切除後すぐに再発を起こすので予後は非常に悪く生存率も低くなっています。

◇膵臓がんの初期症状

全身の倦怠感や食欲不振による体重減少、腹部痛、背部痛、黄疸などがありますが、すい臓がんに特徴的な症状が少ないのが原因で診断を遅らせています。もし、症状からすい臓がんが推測できたとしても、ある程度がん組織が大きくならないと見つからないことが影響して、治癒が期待できるような初期がんの状態で見つけることが出来ません。そして結果的に死亡率の高いがんとなっています。

インスリンの分泌が低下して血糖値が上がりやすくなるので、糖尿病の前に膵臓の異常を疑うと早期発見が可能になります。しかし、血糖値の上昇以外に症状がなければ、糖尿病の有無の確認で終わるのが一般的です。

もし、膵管上皮などの部分的なステージ0の段階で超早期発見が出来れば5年生存率は100%です。この場合症状は何もなく、健康診断で何らかの異常値が見つかったとしてもすい臓がんを疑うことは稀で、他の臓器の開腹手術中に偶然見つかる程度です。

◇膵臓がんの原因

原因のひとつにKras遺伝子の変異があります。すい臓がん発症の直接的な原因として、危険因子に生活習慣や食習慣、化学物質の影響などがあり、遺伝子変異と環境要因が重なって発がんすると考えられています。膵臓がんのリスクを高める危険因子として喫煙、肥満、糖尿病、急性膵炎、血液型なども関係してきます。

膵臓がんを起こしやすい遺伝的疾患として、Kras遺伝子以外に5種類ほどの関連が考えられています。関連が最も大きいものは遺伝性膵炎で、50%が遺伝して発症することが分かっています。

Kras遺伝子解析は保険適応の検査で、すい臓がん、大腸がん、肺がんの分子標的薬(化学療法の一つ)として、癌細胞の増殖に関わっている抗EGFR抗体薬の有効性や副作用を事前に知るために使われています。

◇膵臓がんの検査

膵臓がんや膵炎の腫瘍マーカーとして、エステラーゼ1とCA19-9を組み合わせて使用すると、急性膵炎や慢性膵炎、膵臓がんなどに反応します。膵臓がんに陽性を示す確率は70%程度で、確定診断のためには酵素の測定や画像検査が行われます。

画像検査には腹部エコー、CTスキャン、MRI、血管造影、PETなどが使われます。PETでは膵臓がんの発見のために使われる事もあり、膵臓がんと慢性膵炎の違いの判別にも使われます。

◇膵臓がんが判明したら

切除可能な場合は切除手術が行われますが、切除後に再発すれば化学療法になります。切除不可能の場合は放射線療法と化学療法を併用します。その後は疼痛緩和、または膵臓移植のいずれかになる可能性は高くなります。

膵臓がん全体の5年生存率は5%前後であり、支持療法と疼痛緩和によるQOLが重要視されています。また、通常の免疫療法だけでなく、民間療法(蓮見ワクチンなど)による免疫力向上により延命や疼痛緩和が期待できます。

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