敗血症、血液の細菌感染と、治療の遅れが招く多臓器不全

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血液中に病原体が入り込んで重篤な全身症状を起こして生命の危険を伴うこともある症状です。主に腎盂腎炎、尿路感染症、肺炎などからウィルスや細菌が血液中に入り込むことが多くなっています。傷害を受けた臓器の治療を行わないと、治療の遅れにより死亡する場合があります。

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◇敗血症の危険性と炎症

当初は血液の培養などによって細菌感染が判明した時点では菌血症ですが、感染が全身に及んで炎症が多臓器に広がる事で、その炎症により多臓器の機能低下が起こると「全身性炎症性反応症候群」と呼ばれる重篤な症状になります。感染症の中でも重症の部類になり、ショックを起こすと生命の危険にさらされることがあります。

30%前後が死亡するといわれており、医療機関による医療の質の差が原因になる事があります。検査機器や透析がすぐに行える体制でないと治療は難しくなる場合があります。そして、転院の決断はできるだけ早くする必要があります。

◇敗血症の診断基準と検査値

敗血症の診断基準としては、体温が38度以上の高熱またはショックが原因で36度以下の低体温である。心拍が90回/minを超える頻脈である。呼吸数が20回/min以上で、CO2が低値である。白血球数が12,000/μL以上、または4,000/μL未満である。などに2つが該当すれば敗血症の診断基準になります。

敗血症の原因となる病原体には、細菌、ウィルス、カビ(真菌)、寄生虫などが考えられます。腎臓・尿路・肝臓に症状が出やすく、ビリルビン値や乳酸値が高くなれば肝機能低下があり、クレアチニンが高値で腎不全の可能性があります。血小板数が10万/μL未満になれば播種性血管内凝固症候群(DIC)の可能性も出てきます。

◇敗血症の予防と治療

敗血症の患者数は、免疫機能の低下や多剤耐性菌の増加なども影響して増加しています。そして、脳梗塞や心筋梗塞よりはるかに死亡率の高い敗血症の救命のためには、発症後1時間以内の抗生物質の投与が必要になります。早期に治療開始すれば治る場合でも、初期治療を間違える医師がいることで治療が遅れると、数時間単位で急変して救命率を下げる原因になっています。

敗血症で多臓器不全を起こした場合、助からないと勘違いして治療をやめる医師もいるようですが、早期の診断と治療で治る病気です。敗血症の治療が出来るかどうか救急車内で医師に聞いておくのが手っ取り早いかと思います。

感染症による敗血症の場合は抗菌薬や外科手術の併用で治療する必要があるので、全てのバイタルサインを管理する必要があり、救急治療も必要になります。せめてICUの設備のある医療機関への転院を早急に考える方が生存率を上げるためにも望ましいことです。

敗血症にかかりやすい患者としては、腫瘍や糖尿病、血液疾患、肝臓、腎臓の疾患、膠原病などの疾患がある高齢者であったり、小児、手術後の副作用として起こる場合があります。また、ステロイドや免疫抑制剤を使っている人も感染しやすいので、普段から感染防止策を完全に行うべきです。

意識障害や自力で歩行できない場合はすぐに救急車の要請を行って、「敗血症らしい症状がある」と言えば、上手くいけば高度救命救急センターで治療を受けられるかもしれません。

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