秋から冬にかけて要注意! ウィルス性脳炎・髄膜炎

isya3

髄膜炎(脳を包んでいる髄膜の炎症)はウィルス性髄膜炎と無菌性髄膜炎に分類されて、ウィルスを検知できない場合は無菌性髄膜炎といいますが、どちらにしてもウィルスに感染した結果髄膜炎を起こしたものが大半を占めます。脳炎や髄膜炎を起こす原因になる病原菌は、ウィルス、細菌、真菌などがあります。

スポンサードリンク



◇脳炎・髄膜炎の原因ウィルス

無菌性髄膜炎の場合、85%以上がエンテロウィルスによる感染ですが、培養検査を行ってもウィルスを発見することが難しく治療を始めるまでに時間がかかります。通常は脳脊髄関門や血液脳関門によって脳に病原体が入ってくることはないのですが、免疫力の低下により脳に入って増殖すると脳炎になり、髄膜に入ると髄膜炎と呼ばれます。

急性脳炎の原因として最も多いものにヘルペス脳炎があり、口唇ヘルペスや皮膚単純ヘルペスと合併症を起こす事もあります。ヘルペスが原因になる脳炎は抗ウィルス薬(アシクロビルなど)の治療により50%が社旗復帰を期待できるものの、ウィルスの検出が難しく治療が遅れる事もあります。ヘルペスウィルスが原因の場合は重症化しやすいので、抗ウィルス剤の適切な使用が必要です。

日本脳炎はほとんどが夏に流行しますが、秋から冬にかけて、インフルエンザや麻疹、風疹などの二次性脳炎として、急性脳炎や急性脳症があります。ワクチン接種を受けていれば防げる病気=VPD(Vaccine Preventable Diseases)に含まれている症状がほとんどなので、ワクチン接種を受けていれば発病しても軽症で済み、脳や髄膜に与える影響はありません。

◇脳炎・髄膜炎の原因と症状

インフルエンザなどのウィルスや肺炎球菌に感染したあとや、風邪が悪化した時などの抵抗力(免疫力)が低下していると、脳を感染から守る脳髄膜関門から入り込んでしまうことがあります。これによって髄膜炎や脳炎を起こします。髄膜と脳にウィルスなどが入り込むと脳髄膜炎を起こします。

高熱と頭痛、意識障害、けいれんが起こるのが特徴で、急性の症状があればウィルスや細菌などによる急性脳炎・急性髄膜炎と考えられます。アルツハイマーの原因として考えられている真菌性髄膜炎は数年かけて発症します。

髄膜炎・脳炎が悪化すると意識障害やけいれんの重積発作が起こり、致命的な状態になる事があります。軽い意識障害があった場合でも医療機関の受診、または救急車の要請をして、最悪の状態を招かないためにも、体温や血圧、脈拍、呼吸状態の監視が必要になります。

髄膜炎が脳実質に及ぶと脳炎になり、脳髄膜炎と呼ばれます。通常は無菌状態の脳実質に炎症が及んだ場合は発熱、頭痛、意識障害、けいれんなどが起こり、髄膜炎や脳炎特有の症状が現れます。

◇脳炎・髄膜炎の検査と治療

髄膜炎と脳炎は急性で判りやすい症状であるため、問診である程度の見当がつきます。画像検査で判明することはほとんどないので、腰椎穿刺を行って髄液を採取した後に髄液を培養して病原体の特定をします。結果が出るまでに1~2週間必要であり、結果が出るまでは問診や症状から判断した病気(髄膜炎、脳炎)の治療を行います。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサードリンク







関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

スポンサードリンク

お役に立てたらいいね!

ページ上部へ戻る