雪目(雪眼炎) 雪山でのウィンタースポーツと紫外線の影響 | 家庭医学の知識大百科「ヘルスカレッジ」~家族を大病から守るためのサイト~

雪目(雪眼炎) 雪山でのウィンタースポーツと紫外線の影響

yukiyama

スキーやスノーボードの季節ですね。日差しが厳しい時に雪山に長時間いると目が痛くなったりしませんか?雪の照り返しが眩しく、軽い眼の痛みを感じたら雪目(雪眼炎)かもしれません。主に角膜炎を起こしますが、ほとんどの場合は痛みを我慢して寝ると翌日には痛みが引いているものです。

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◇紫外線による雪目の症状と治療

スキー場からの帰りは、目の前に自分の車があっても「ここに置いたはずの車がないっ」という事態を招きます。車のナンバーは合っていても、白い車が緑に見えるので自分の車という確信が持てないのです。紫外線で塗装が焼けたのか?と周りの者に聞いたりするほど、緑色の確信を持っています。

そんな体験談はともかく、長時間雪を見ていると紫外線の反射で眼に炎症が起きます。裸眼の場合に多い症状で、角膜の上皮細胞が傷ついて角膜炎を起こします。加齢と共に減っていく角膜上皮細胞の数ですが、悪化して剥がれ落ちると角膜移植、または角膜の再生医療待ちということになるのでしょう。

そんな最悪のケースを招くことは滅多にありません。眼が開かない状態で涙が止まらないとしても、とりあえず眼を冷やして局所麻酔薬の塩酸リドカイン0.5~2%の点眼薬(個人輸入で購入可)を点すと痛みは治まります。薬を準備していなくてもスキー場で起きた雪目の場合、我慢できる程度であれば、1日ほど経過すれば勝手に治っているものです。ステロイドと抗生物質の点眼薬(リンデロンA)とアイスパックを準備しておけば、雪目対策は万全です。

薬が無いという場合は、普通の消炎鎮痛剤(または消炎酵素剤・鎮痛剤・ビタミンB群の入った風邪薬でも可)を服用して我慢しましょう。

◇紫外線による角膜表層炎とは?

雪山で起きる雪眼炎も、アーク溶接の光による電気性眼炎もどちらも紫外線による眼の炎症です。電気性眼炎では直視しなくても相当な痛みが続いて涙が止まらないものです。これを表層角膜炎といいます。春スキーではジーンズとトレーナーという軽装でゴーグルも付けませんが、それでも雪山での雪眼炎ではそれほどひどい痛みはほとんど起きません。

眼科での治療としては点眼薬による局所麻酔と、二次感染防止の抗生物質、角膜保護の目軟膏(目に直接塗りつけるもの)やステロイドの点眼薬、ビタミンB12の大量投与で再生を促す事があります。さらにひどくなり激しい痛みや眼が開かない、涙が止まらないという症状が続くと手術を行う事もあります。

雪目は早期に治療を受けるほど早く治りますが、下山するのも面倒なものです。夜に出てくる痛みを我慢すると翌日には痛みが取れるケースがほとんどです。しかし、それを何度も繰り返すと角膜にダメージを受ける可能性もあります。

◇紫外線対策が先決です

UVカットのコンタクトレンズや、UVカットのサングラス、ゴーグルの着用で紫外線によって受ける眼のダメージを防止しましょう。白内障や黄斑変性の予防にもなります。紫外線は遺伝子変異や細胞の壊死、細胞のがん化などを起こす原因にもなり、あまり軽視すると予想外の疾患を引き起こすことがあります。

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