破傷風の予防と症状 呼吸停止の前に出来る予防策

byouin2

破傷風菌は土壌中に存在して傷口から侵入しやすくなっています。傷口で繁殖して毒素を出すと神経の麻痺が起こり、全身に菌が回ると呼吸困難でなくなる事があります。3種混合ワクチン(ジフテリア、破傷風、百日咳)の接種を受けている小児の場合、約10年間にわたって免疫を持っているので安心できますが、20歳以上ではワクチン接種が不十分のケースがあり、既定の回数を追加摂取する必要があります。

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◇ワクチン接種について

3種混合ワクチンは現在ではほとんどの子供が接種しているので、接種後10年間は感染症状を起こしません。20歳以上の場合、過去にワクチン接種を行っていれば追加摂取を1回受けるだけで予防効果があります。20歳以上で過去10年間の間に一度もワクチン接種を受けていない場合は3回の接種が必要になります。

特に海外に行く前に3回目のワクチン接種を済ませておくべきです。必要であれば複数のワクチンを接種することになりますが、スケジュール通りに間隔をおいて何度も病院に通うよりはまとめて同時接種を行う方が時間の無駄も省けて効果的です。副反応のリスクの方が大きいワクチンもありますので、それは個人の判断になります。定期接種から摂取推奨に変わったワクチンは慎重に考えるべきです。

とにかく、怪我をした時は完全に洗い流すことで破傷風を予防できるので、それが先決になります。

◇全身に感染すると呼吸困難も。

舗装が完全ではない国では、怪我をしたときに土壌中の破傷風菌に感染しやすくなっています。先進国でも対策は完全ではなく土壌中の破傷風菌に傷口から感染することがあり、日本国内でも毎年100人以上の感染者が出ています。

破傷風菌が全身に回ると、呼吸筋に麻痺を起こして呼吸困難で死亡する確率が80%程度になります。適切な治療によりなくなる確率は減少しますが、傷口の末端神経から毒素が侵入するので、最初に傷口を完全に殺菌する事が必要で、感染による初期症状が現れたときはすぐに受診して治療を始める必要があります。

感染が判明した時点では抗毒素血清や抗生物質によって毒素自体を中和します。抗生物質の静注は細菌に効果がありますが、毒素に対して効果が無いので破傷風免疫グロブリンで毒素を中和します。

治療の効果が無い場合や治療を受けなかった場合、感染の後に潜伏期間の1~2週間を経過して発症すると、神経の麻痺が起きて顔や首、肩が引きつるなどの不随意運動を起こす場所が増えてきます。最初の内は鎮静剤や筋肉弛緩剤によって筋肉の硬直を抑えると楽になってきますが、免疫力の衰えた高齢者では次第に全身に細菌が回ると呼吸筋の麻痺により呼吸困難に陥るので、気管内挿管や気道切開が行えず人工呼吸器がなければ致死的な状況になります。

気道を確保しても嚥下困難が起きると飲み込むことができないので、点滴で栄養分と水分を補給します。次第に回復してくるので、今後の予防のためのワクチン注射が行われます。

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