大腸がん前段階のポリープ再発をアスピリンで予防?

byouin2

日本人のがんの死因としては、大腸がんが胃がんを抜いて最も多くなっています。その大腸がんの前段階となるポリープの発生をアスピリンの長期投与によって再発防止効果があるということが臨床検査によって明らかになったところで一気にニュース扱いされています。

スポンサードリンク



◇がん化するポリープの再発を防止

大腸にできるポリープというものは、良性でも油断すると悪性に変化します。その次はリンパ管を通って全身にがん細胞が転移していきます。

違和感を感じて検査を受けたところ、良性ポリープだったということで安心して職場に復帰する事が多いものです。当初は80%が良性ポリープなので、それほど安心できるわけでもありませんが、次第に検査を受けなくなることがあります。この油断が大腸がんを招く原因になっているように感じます。

そういう患者向けであればアスピリン(バイアスピリンと呼ばれていますが、バイエル社のジェネリック商品名であって、ただのアスピリンです。)でポリープの再発予防が図れるとすれば有意かもしれませんが、再発率に40%の減少があったということであって、アスピリンの副作用リスクを有用性が上回っているのか?という問題になります。

ちなみに市販薬の小児用バファリンにアスピリンは使われていません。アセトアミノフェンなので、血栓防止やポリープに対して何の効果もありませんのでお間違えなく。

現在、臨床試験として日本医療研究開発機構の支援を受けて20施設で始まっています。臨床試験の対象者としてはポリープを切除した40歳以上の7,000人の患者が対象となっています。ポリープが1センチ以上の場合、、25%ががんを発病するというのが現在までの統計結果ですが、その前の段階であるポリープの再発や悪化をどれだけの確率で防げるかということが焦点になっているようです。

◇ポリープの再発より遺伝子検査

大腸がんを含むすべてのがんは、がん抑制遺伝子の変異が原因です。APC遺伝子やK-ras遺伝子、P53遺伝子などの20世紀に発見された遺伝子ばかりですが、それによってがん化する確率がある程度判明します。

大腸がんの場合はセツキシマブという分子標的薬(がん細胞だけを標的に作用する薬)が販売されているので大腸がんの再発を防止します。切除不可能な大腸がんに対する分子標的薬では、ベマシズブという薬が開発されています。ほかの策として日本ではマイナーな糞便移植にも効果が期待できそうですが、どうしてアスピリンにこだわるのか?というのも理解できない点です。

◇アスピリンの長期服用のメリット

アスピリンを1日に100mgを4年間にわたって長期投与するようですが、臨床検査ではなく、40歳~69歳の高齢者であれば間質性腎炎の危険性が高そうな感じもします。消化性潰瘍や出血傾向があれば服用できないので、現在はアスピリンの長期服用に全くメリットを感じません。

結局、アスピリンが変異を起こした遺伝子に何らかの作用があったのではないか?ということで、メカニズムの解明を始めたというのが真相であって、アスピリンを毎日服用しても直接的には何のメリットもないということが判明。今後のメカニズム解明に期待しましょうという結論です。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサードリンク







関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

スポンサードリンク

お役に立てたらいいね!

ページ上部へ戻る