間欠性跛行の運動療法と血管内血行再建術の効果

byouin2

間欠性跛行の症状を呈する疾患として、腰部脊柱管狭窄症、閉塞性動脈硬化症、抹消動脈疾患(PAD)の3つがあります。脊柱管狭窄症に対しては手術により狭窄部分の脊椎内側を削るということが行われていますが、末梢動脈疾患に対しては血管内血行再建術と運動療法の両方が有用であることが明らかになりつつあります。

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◇閉塞性動脈硬化症の原因と症状

メタボリックシンドロームを主とした生活習慣病が影響した結果、閉塞性動脈硬化症などの血管病の症状として間欠性跛行が起きます。主な原因として、食生活では脂質や糖質、コレステロールの摂取過多に加え、運動不足や高血圧、糖尿病、喫煙、肥満などの一般的に言われている生活習慣病そのものが血管に直接影響します。

血管内でプラークができて塞栓に近づくと、薬に頼ることになり、血栓溶解剤や抗血小板剤、血管拡張剤、コレステロール降下剤などが使われます。できるだけ手術を行わない方向で薬物治療と運動療法を行っていく保存的治療法が取られますが、効果のない場合は間欠性跛行が徐々に出てきます。

◇間欠性跛行の悪化

間欠性跛行とは、持続した神経の痛みにより筋肉に疲れが出て足が動かなくなる症状です。少し休むと少し歩けるようになるというもので、最初に起こった時は動揺しますが、慣れてくると次第に疲れと歩ける距離の目安がついてきます。

しかし、薬物療法などの保存的治療法に効果が見られなければ、間欠性跛行の歩ける距離が短くなるので、あとどのくらい歩けるか自分でも見当がつかなくなります。仕事で疲れていれば数メートルしか歩けないこともあります。手術適応の基準としては続けて100メートル以上歩けなければ何らかの処置がとられます。

◇閉塞性動脈硬化症の治療

血管内を機械的に拡張させる手段として、昔から使われているバルーン拡張術(PTA)があり、レントゲンで透視しながら血管内に入れたカテーテルの先を拡張させて金属製のバルーンで血管壁を広げることができます。

さらに血管が狭くなってバルーンで拡張されない場合は、ステントという収縮しない金網のようなものを留置して、部分的に拡張させたままにします。現在では細い血管の狭窄まで治療が可能になっています。

プラークが取り除けないケースでは、完全に閉塞している血管を手術で拡張させます。その先が壊死している場合は回復が見込めませんが、バイパスを作ったり血管拡張によってある程度の間欠性跛行が改善されます。

◇血管内血行再建術の効果

当初は疼痛を伴って60メートルしか歩けなかった患者でも、血管内血行再建術と運動療法を行った結果、術後には継続して200メートルの歩行が可能になり、1年間のリハビリで1,500メートルに延長されました。

運動療法だけの場合でも150メートルから、1年後には約500メートル延長されて650メートルの歩行が可能になったという結果があります。運動だけでは血管に与える影響はあまりないと考えられるかもしれません。

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