梅毒の報告数が最多に、見逃される感染症

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10年以上前から増加しつつあった感染症、梅毒の患者が急増。2015年10月現在で昨年の患者数を超えて毎年増加している状態です。若い女性の中でも20~24歳の患者数が増加しており、無症候の患者が多いため医療機関を訪れることもなく潜伏期に入った者が感染を拡大させていると予想されています。

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◇見逃される潜在的な梅毒患者

無症状のまま過ごしているものも含め、男性の同性間の感染だけでなく異性間の感染や先天的梅毒が増加しています。女性の同性間の感染はほとんどなく、異性間の接触感染によって女性の患者が増えています。

口内の症状により口腔外科を受診するケースが多く、実数を把握できないこともあります。梅毒であれば通常の受診科は泌尿器疾患であるため、口腔外科では適切な治療を受けられないという側面もあるようです。

女性は皮膚科、婦人科、性病科、男性は皮膚科、泌尿器科、性病科を受診しましょう。

◇感染初期では陰性を示す梅毒

また、感染初期の数週間は抗体検査を行っても陰性であることが多く、感染している場合でも治療が必要なほどの症状が出ないため放置する女性が多く、医療機関に報告の義務がありますが、検査で陰性であれば報告されないため、後に発病することになり、その間は感染を広げるという結果になります。

2014年は1671人の患者数に対して、今年は10月の時点で2037人であり、26年ぶりの患者数の急増が見られます。国立感染研究所の感染症発生動向調査週報(IDWR)によると昨年同期との比較では1.5倍の増加であり、特に女性が2.0倍に急増しているのが特徴的で、今年は国立感染研究所により梅毒の感染拡大の警告が出されているので感染防止の対策なども必要になってきます。

◇梅毒の症状や治療法は?

梅毒の病原菌は”トレポネーマ”であり、性的な粘膜の接触や口による接触により感染が広がります。感染したのちに潜伏期間がありますが、感染初期に発疹などの様々な症状が見られるので、注意深く観察していれば何らかの感染症と気付くものです。

この症状は人によって異なり、進行度によっても症状は違いますが、主に赤い発疹が特徴的で全身にみられるようになります。感染3か月後を過ぎると病原菌が血液中に入りリンパ節も晴れてきます。発疹はすぐに消えて再び無症状の状態が続きます。

3年以上経過すると皮下組織にしこりができてきますが、それまでに抗生物質によって治るのが一般的なので、3年以上梅毒に侵されたままという患者はほとんどいません。しかし、このときにHIVに感染しやすくなっているので、同時に検査を受ける必要があります。

◇病院の検査を受けたくない人

感染した場所に赤い発疹が見られるので、その時点で陰性または陽性なのか検査をすべきです。病院に行くのが恥ずかしい場合は、梅毒の検査キットを通販で購入することができます。検体の送付と検査結果は郵送で済むので便利です。

しかし、感染した後、3週間ほど経過しないと正確な検査結果が出ない場合があるので、何度か検査キットを使うのもいいですが、症状が出れば早めに病院で治療を受けるのが無難です。

過去は治らない感染症と言われ、何年もかけて慢性的に進行していく性感染症でしたが、現在では早期治療によってペニシリンの内服で治癒します。症状によってペニシリンやオーグメンチン(ペニシリン+耐性菌対策の合剤)を服用すれば治りますが、ペニシリンは濃度依存型の抗生物質なので、症状に合わせた量を服用しないとあまり意味がないということになります。

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