微小粒子状物質が招く呼吸器不全やアレルギー

byouin2

PM2.5や黄砂などに付着して大陸から運ばれる有害物質の影響では呼吸不全がありますが、その中でも最も悪性のものはCOPD(慢性閉塞性肺疾患)です。大気汚染や微小粒子状物質や喫煙などが主な原因になります。

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◇PM2.5という都合の悪い大きさ

人間の呼吸器に10μmの粒子が入っても気管や気管支で排出されますが、2.5μmの粒子は肺胞に付着して炎症を起こすと肺胞が破壊されます。これがCOPDの悪化要因で、慢性気管支炎と肺気腫が同時に起きると肺胞から酸素を取り込めない状態になり、心不全や肺炎を起こして死亡します。

この心不全や肺炎はCOPDという疾患に含まれて、世界では300万人がCOPDにより死亡しています。COPDは喫煙が主な原因であり、それに加えて微粒子を吸い込むと呼吸器不全を起こします。

はっきりした初期症状がなく、時間をかけて進行していくので呼吸困難などの自覚症状がなければあまり気にする人はいないのかもしれません。息切れや長引く淡や咳があれば呼吸器内科や循環器科や内科の受診をお勧めします。肺胞が元の状態に戻ることはありませんが、結核のリハビリと同じように、残った肺胞を大きくして呼吸機能の低下を防ぐことができ、肺活量の増加が期待できます。

去痰剤や気管支拡張剤によって息苦しさを改善していくのが先決で、ステロイドや在宅酸素療法や時には高気圧酸素療法も行われ、包括的リハビリテーションとして運動療法や栄養療法、呼吸訓練などが行われて体力向上とともに症状改善を図ることができます。

◇世界の死因の4位から3位へと

現在では世界の死亡原因の4位がCOPDになっていますが、今後微粒子状物質と喫煙によって死亡者が増えていくと予想されています。禁煙や節煙は可能でも微粒子から逃れて生活する事は困難で、常にPM2.5の濃度を意識しながら生活したり、症状に合わせてマスクもグレードアップしていくのでしょう。

COPDの主因となる喫煙者の多い国は、中国、インド、インドネシアであり、人口順に並んでいます。2020年~2025年あたりになれば、分子標的薬によってガンの死亡率が激減、死亡率のトップが、PM2.5と微小粒子状物質によるCOPDになりそうです。

◇PM2.5と花粉アレルギー

PM2.5の粒子は飛散中に空気中の水分を吸って湿度が上がりやすい性質を持っているので、花粉が付着してアレルゲンになり、上気道、下気道に絡まったり気管支の肺胞に付着すると、アレルゲンの場合は免疫反応によってマクロファージがPM2.5を貧食します。マクロファージやほかの免疫細胞によって刺激を受けた部分がアレルギー反応を起こすとさらに炎症が悪化して肺炎の原因になることもあります。

粒子の大きさによって体内での反応が異なるというのも面倒なことです。できればマスクで不要な微粒子やアレルゲンから身を守りましょう。

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