意味を感じなくなった、セカンドオピニオンの今

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セカンドオピニオンとは「第三者としての医師や診断医の意見を聞くこと」でしたが、現在ではほとんどの総合病院や大学病院内にセカンドオピニオン外来を設けて、30分1万円~3万円という相談料を取っています。

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◇セカンドオピニオンとは

以前は単に他院の医師に第二の意見を聞くことであって、比較できるような異なる考えを聞くことができたものですが、現在では他の選択肢を考える余地などなく、今の治療を納得させるように話を持っていくだけで、ファーストオピニオン重視でそれに対する説明に過ぎない場合が多いようです。

がんの治療を受けている患者の場合はセカンドオピニオンを受けるのが当然のように診療情報提供書と血液検査、病理検査・診断の記録や画像検査結果をCDにコピーして持ち出しできる準備をしている医療機関もあります。確かにがん治療の場合は患者が治療方針に疑問を抱くことが多く、治療の選択肢も多くなっているので迷うのはわかります。

少なくとも抗がん剤は分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤を使うのが当然で、インターフェロンやインターロイキンを使うと言われたら転院を考えるはずです。ガンマナイフで一時的に治るとはいえ、再発率が高く、副作用も間違いなく出るという治療も選びたくありません。今の治療に否定的な考えを持っていればセカンドオピニオンは拒否されるというのが現状なので、何のためのセカンドオピニオンなのでしょう?

しかし、セカンドオピニオンの相談が終われば、現在の主治医宛てに報告書を作成する時間を含めて60分以内、どんな相談であっても21,600円というのが札幌医大のセカンドオピニオン外来です。誰でもわかる副鼻腔疾患でも相談料は同じという料金設定。

「セカンドオピニオンが終われば報告書を持って帰ってきてください。」というやり方はどうなのかと思う。検査の無駄があっても転院して治る確率が高い方を選択したいと思うのが生きていたいと思う者の考えです。

◇明らかな医療の質の違いに対して

保険適応内のがん治療と自由診療では医療の質が全く違います。同じ放射線治療でも、保険適応内では定位放射線治療で、自由診療では陽子線治療が700万円ほど。陽子線治療が保険適応(3か月6万円程度)になるのも時間の問題という時だけに迷いはあるはずです。

保険適応内で治らないがんを治すのが陽子線治療です。脳腫瘍や転移肺がんを簡単に治す放射線治療で、正常な細胞に影響を与えずがん細胞だけに放射線が当たるという治療です。受けたくても金銭的にちょっと・・・という患者と家族がいるかもしれません。

「主治医との良好な関係を保ちながら、複数の医師の意見を聞くこと」が日本のセカンドオピニオンの定義になっていますが、インフォームドコンセント重視のアメリカではセカンドオピニオンも重視します。

日本では、主治医を信頼して良好な関係を保たなければいけない、という患者と患者の家族の義務のようなものもあるだけに、やはり日本の医療制度には窮屈さを感じます。

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