サルコペニア肥満という、リスクの高い肥満

isyakiiro

最近、健康情報番組でも取り上げられた、サルコペニア肥満というメタボより危険な肥満。運動量が減ると筋肉が少し減って脂肪が増えるのが一般的ですが、筋肉量が異常に減って脂肪に変わるという日常生活にも支障が出るような状態になることをサルコペニアといい、何の対処もしない場合はサルコペニア肥満になり、普通の肥満に比べて糖尿病、高血圧、動脈硬化のリスクが高くなるというものです。

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◇サルコペニア肥満の特徴

運動をしないで高カロリーの食事をしていると筋肉が脂肪に代わり肥満になりますが、サルコペニア肥満というのは筋肉量が増えにくく余分な脂肪が体幹に溜まりやすいという特徴があります。メタボリックシンドロームより怖い生活習慣病であり、運動をしないで食事を減らすダイエットをすると、健康な人であってもサルコペニアになってしまい、筋肉がつきにくい体質に変わる危険性があります。

・特有の症状として筋力の極端な低下により日常生活に支障が出ることがある。
・糖尿病や高血圧、動脈硬化のリスクが異常に高くなる。
・筋肉が減って脂肪が増えた肥満であっても体重や腹囲が増えない。
・食事制限でダイエットをすると、脂肪より筋肉が減ってしまう。

◇筋力低下で日常生活に影響も

サルコペニア=筋肉減少のことなので、少ない筋肉の周りに脂肪がついて、筋肉減少と筋力減退を伴うものであり、筋力細胞が細くなり、筋力低下によって身体能力の低下を招くという妙な肥満です。自らの意思で動かせる随意筋は平滑筋なので細胞の数は増えないため、平滑筋の細胞を大きくすることで筋肉量が増えるのですが、それが不可能な体になったということでしょう。

若い女性の場合はハードなダイエットによる若年性更年期障害の影響で内臓周りに脂肪が蓄積しやすくなります。40代~50代の女性も更年期や閉経などに伴うエストロゲンの濃度低下により、同じように腹部周りの筋肉が脂肪に変わっていきます。

BMIが増えているのに筋肉量が減っていればサルコペニア肥満の可能性があります。これも一つの病気なので、医療機関を受診してMRの検査が必要になる場合もあります。

◇筋肉量が増えないという体質

ダイエットに関係なく食事制限をすると、筋肉に必要なプロテインや中性脂肪が不足して筋肉がつきにくくなり、有酸素運動を行っても短時間ではほとんど筋肉量が増えにくい体質になり、脂肪がつきやすくなるということです。

マラソンランナーが引退すると筋肉が減っているのに脂肪がついた分見た目は変わらないといえば分かりやすいかもしれません。そして基礎代謝が減ってくれば突然肥満体質になってしまうということも起きます。

運動不足が基礎代謝の減少を起こすのは当然ですが、基礎代謝の分で脂肪が代謝されるのではなく、どちらかといえば筋肉が減りやすい体質に変わり、脂質が筋肉の周りに蓄積しやすくなります。

部屋で寝転がってテレビを見ながら飯を食っていれば、通常の肥満と比較にならないくらい太ってしまうということで、そうなると糖尿病や高血圧のリスクも大きいサルコペニア肥満ということです。

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