黄砂アレルギーの原因、黄砂が運んでくるものとは?

kaze

日本では3月以降になると中国のコビ黄砂やタクラマカン砂漠から偏西風に乗って黄砂が飛んできます。主に砂の粒子が4μm~稀に10μm程度の小さいものが日本まで飛来してきますが、スギ花粉は20μm程度なので大陸から飛んでくるものは僅かです。では、アレルギーの原因とは?

スポンサードリンク



◇黄砂に付着する大気汚染物質

中国での情報開示がないので、日本に届くと思われる黄砂付着病原菌では、口蹄疫や豚コレラ、麦錆病菌、鳥インフルエンザウィルス、新型豚インフルエンザウィルスなどが疑われています。実際に観測された大気汚染物質は中国・韓国の光化学オキシダントが黄砂に付着して九州北西部で観測されたとのこと。

それ以上に大気が汚染された地域を黄砂が通過すると、汚染物質と反応して黄砂が変質することが問題となっています。化学的性質や粒子の吸湿性の変化を起こして、九州に落下する90%の粒子中に硫酸塩が吸着されていますが、どこで吸着したのかということは未解明と言われています。

また、黄砂の一面として汚染による酸性の大気を中和して酸性雨の被害を減少させる作用や、日本海や太平洋への栄養分の供給を行うという効果もあります。

◇黄砂アレルギー以外の影響

中国では3桁の死者・負傷者が出るほどで、呼吸器や皮膚、目の健康被害や、空港閉鎖、工場の操業停止など、経済損失も大きいと言われています。

その大気汚染物質やウィルスを付着したままの黄砂は、意外なことに偏西風に乗ってアメリカ、カナダまで到達するだけでなく、ヨーローッパを経由して地球を一周、2週間ほどで再び中国、日本に戻ってきます。PM2.5は2.5μmの粒子のことですが、その4倍の直径を持つ10μmのSPMでも、4月前後の早い偏西風に乗ると1万kmにわたって移動することがわかっています。

日本での健康被害も中国と同じように目のかゆみ・充血や接触性皮膚炎の痛み、湿疹のかゆみもありますが、呼吸器に与える影響が大きく、気管支炎や肺炎、喘息の原因になることも考えられます。気管支や肺胞に蓄積すると呼吸困難や最悪の場合、COPD(慢性閉塞性肺疾患)も考えられる粒子の大きさです。

◇黄砂アレルギーとは?

地球を1周する4μmほどの黄砂ですが、20μmの花粉自体は付着しません。花粉が割れた時に抗原になる液状のアレルゲンが飛び出して黄砂に付着することもありますが、日本で付着する可能性の方が高いようです。花粉は目や鼻に入ると殻が割れてアレルゲンが溶け出して抗原抗体反応(アレルギー反応)を起こします。

過剰な抗原抗体反応によってアレルギー症状が現れた結果、くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどの鼻炎や、喉のかゆみ・目のかゆみなどが起こります。

この場合は通常の花粉症と同じ抗原抗体反応ですが、黄砂やPM2.5はそれ以外にも大気汚染物質や塵、ダニ、有害物質を含んでいるので、アレルギーの原因になる物質が多く、アレルゲンの特定は難しいものです。

例年と違う症状があれば花粉症ではない可能性が高いので、内科でアレルギー物質の特定を行ってもらうと判明する場合があります。しかし、大気汚染物質に対してはそれほど神経質にならなくてもいいかと思います。それよりも気になるのは病原菌の付着ですが、生き残りを大量に吸うと危険性が少し増すかもしれません。

中国の土壌中の真菌を拾って運んでくる危険性も高いですが、考えるとキリがなさそうです。汚染物質と実害が明らかではないので、調査結果が出るまで外出時にはマスクを欠かさないようにするしかありません。

PM2.5を含めて、黄砂が飛んでくる3~5月までの乾燥した時期は要注意です。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサードリンク







関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

スポンサードリンク

お役に立てたらいいね!

ページ上部へ戻る