消化管異物、異物誤飲の対処法(乳幼児編) 

赤ちゃん

異物誤飲によって消化管から排出される場合、または摘出の必要がある場合を「消化管異物」といいます。誤飲した物や形状によって処置は異なってきます。乳幼児に多い消化管異物は口に含んでいた時に驚いたり笑ったり、立ち上がるなど急な動作を行ったときに誤飲することがあります。

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◇乳幼児に多い消化管異物

飲み込みやすいものでは、誤飲時に痛みのない丸みのあるものが多く、コインとボタン型電池だけで半数を占めています。普段使っているおもちゃや針、画鋲、釘、安全ピン、クリップ、指輪などがありますが、消化管異物の70%は食道で留まっています。

食道にある場合は違和感や痛みがあるので周りの者が気付きます。食道に留まっている間は穿孔や最悪の場合大動脈破裂も考えられるので、口から細い内視鏡を入れてすぐに取り出します。丸い安全なものはバルーンカテーテルを異物の下に入れて水を入れて膨らませて引き上げます。引き上げる際に気道に落ちる危険があるので、無理な場合は胃まで押し下げます。

◇異物によっては経過観察

過度の丸い安全と思われる金属の場合はレントゲンで追いながら観察しながらうんち内を探すことになります。画像検査は必須ですが、レントゲンだけでは金属しかわかりにくく、見落としがあるのでCTスキャンを行います。腸壁に隠れていたり胃壁に隠れていることもあるので、念のためにスパイラルCTを撮る可能性もありそうです。稀に入院して毎日CTスキャンを受けることになります。

食道を超えて胃に達した場合は95%が無症状のまま自然排泄しますが、ボタン型電池(リチウム電池)やアルカリ電池が胃の同じ場所に留まっている場合に限り、胃酸で溶かされた後に漏れたリチウムにより強アルカリになり、短時間で潰瘍ができ、次いで穿孔が起きます。

しかし、小腸に進んだものが穿孔を招くような危険なものであれば、経過観察を行い、消化管閉塞や消化管損傷の症状があった場合は緊急開腹手術になります。

小腸異物では腸閉塞や魚の骨で腹膜炎を起こすことがあります。

◇複数の電池と複数の磁石

ボタン電池を複数個誤飲すると放電が原因になり腸管の穿孔を起こします。また、複数個の磁石を誤飲すると消化管の間で引き寄せあって、圧迫による穿孔に至ることがあるので、複数個のボタン電池と複数個の磁石は無症状であっても急に痛みを感じて泣き始めるので、それから救急車を要請しても穿孔は仕方ない場合もありますが、治癒までは意外と早いものです。119番にかけるときは中毒に詳しい隊員をお願いしましょう。

異食症は愛情不足による心理面に問題があるともいわれています。口に入れそうなものは遠ざけておくのは当然ですが、意外と親が薬を飲んでいるときに手を出すことがあるので、それも要注意です。

下部消化管に異物がある場合、小腸を超えて大腸を経由するのがほとんどで、通常はうんちの中にあるものです。おしりに異物があればたまたま入るということはあり得ないので、入ったか入れたと思われます。

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