
唇が乾燥して荒れてしまうと起きる口唇炎。角質層が薄いとひび割れしやすくなります。唇には皮脂腺や汗腺がないので乾燥に弱く荒れやすいのが原因です。その対処法とは? スポンサードリンク
◇口唇炎の種類と症状
唇のひび割れだけでなく、炎症を起こして腫れたり唇が乾燥してカサカサになると、皮膚が薄く剝がれたり出血を起こすことも稀にあります。唇の皮膚が剝がれる症状は剝離性口唇炎と呼ばれています。
剝離性口唇炎の場合では常に唇をなめる癖があると、主に下唇に湿ったかさぶたが出来やすくなります。そして皮膚が薄く剝がれる、ということを繰り返すようになります。
ほとんどの口唇炎の原因が接触性口唇炎とアトピー性口唇炎といわれ、どちらも原因と症状が似ています。接触性口唇炎は水泡や湿疹ができたり唇全体が赤く腫れあがったりすることがあります。特に体調が悪い時に起こりやすい症状で、酷いときは出血してかさぶたができることもあります。睡眠不足や慢性的な疲れ、ストレスが口唇炎を悪化させることもあるのでご注意を。
◇ビタミンB群の欠乏症に注意!
口唇炎や唇の端が切れるような口角炎を繰り返す場合、ビタミンB2やB6が不足していることがあります。保湿クリームやヘパリン類似物質で保湿を兼ねて炎症を抑えることができます。
唇をなめることがないように気を付けると次第に治っていきます。リップクリームの種類によっては逆に悪化させることもあるので、化学物質の接触には注意しましょう。
アトピー性口唇炎も唇の乾燥によって起こるので、唇を舐めると一時的に乾燥を防ぎますが、その後冷気と乾燥によりさらに悪化します。接触性口唇炎と似ている部分もありますが、唇は脂質による保湿機能を持たないため、常在菌の拮抗状態による感染防止も行われない皮膚の一部が唇なので、荒れやすくなっています。
ビタミンB2は脂肪や蛋白質の代謝や抗体の産生などに関わっており、皮膚を含めた体全体の健康維持に欠かせない栄養素で皮膚炎や口内炎、舌炎、脱毛などの防止にも役立っています。また、リボフラビンとも呼ばれ、眼の疾患予防や、充血、眼精疲労、かゆみなどの症状を抑える作用もあります。
◇感染しやすい器官でもある唇
口唇の周りに水泡ができると接触性口唇炎と同じような症状が出るので、口唇ヘルペスと紛らわしい部分もあります。ストレスや日光が原因になるのも同様です。
細菌の感染に弱い唇なので、口唇ヘルペスウィルスにも簡単に感染します。口唇炎と思っていても水泡ができると痛みが出ることがあり、水泡がつぶれると感染力の強いウィルスが周りに感染させることがあります。一度口唇ヘルペスに感染すれば免疫力の低下と同時に再発を繰り返します。この場合はアシクロビルの服用によって治療を行います。
口角炎も細菌感染が原因の一つになるので、体調不良のときは口唇炎だけでなく、口内炎や口角炎、その他唇の感染症を起こしやすくなります。保湿で治らないときは感染症を疑ってみましょう。

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