睡眠時無呼吸症候群(SAS)が引き起こす大惨事や交通事故

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状があると日中の眠気や判断力、集中力が低下するだけでなく、居眠り運転による交通事故が5倍~7倍に増加します。居眠り運転事故の場合はSASの自覚の有無が大きな問題になり、自覚がない場合には無罪判決、または不起訴処分となっています。

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◇SASが引き起こした事故・大惨事

交通事故の判決に関しては鑑定結果に基づいていますが、米国ではEpworth Sleepness Scale (ESS)という自己評価テストを行い、全て自己申告なので都合のいい結果を出すことも可能で、米国の事故原因は責任転嫁の可能性もあります。

1979年、スリーマイル島原子力発電所の事故は、SASの作業員が原因。
1986年、チャレンジャーの空中分解事故、不眠不休による人為的ミス。
1986年、チェルノブイリ原発、テスト中に制御不能になり炉心融解後に爆発。
1989年、アラスカ沖でタンカーが座礁。航海士が熟睡、警告信号に気付かず。
1995年、スタープリンセス号座礁事故、SAS患者の航海士の判断ミス。

◇国内で多い、自動車事故と列車事故

国内では自動車事故の刑事責任の有無を診断するため、SASの検査が相当数行われていると予想できます。特に交通事故が目立っていますが、呼吸器科での検査の多さに比例してSASと判断される者が増えていると思われます。

SASを治療しないで放置していても、自動車免許の更新に関しては法的に制限はありません。SASの治療中の場合は「主治医の診断書に医師の意見として付け加えて提出」を強制されることもあります。免許更新の時にSASのチェックでは、日中の眠気などに関する質問があり、「該当なし」と自己申告すれば更新できます。

米国の年間経済損失は70兆円、日本は年間6兆円という統計もありますが、米国は医療費の桁違いの高さが影響しているのかもしれません。日本は死亡者数の減少が目標であり、米国は死亡者より経済損失を防ぐことが優先といわれています。

◇国内の主な事故例

2002年、国道42号の対向車線で正面衝突、3名が重症を負った事故の地裁判決では、SASの影響で予兆もなく眠気に襲われた可能性があるとして無罪判決。他にツアーバスの中国人運転手の居眠りによる側壁激突、死亡者多数。というのも記憶に新しいものです。
2003年、JR山陽新幹線ではSASの自覚のある運転士が、熟睡したまま時速270キロで26キロメートル走行。私鉄では衝突事故も起きています。

近年ではSASの認知度が高く、自ら認めるケースが多いので特に交通事故などで判明することが増えてきているようです。また、SASかどうか不明な場合は裁判所に証拠として提出する必要があるので、正確な検査が行われます。自分自身の問題であれば検査機器を持ち帰って自宅で無呼吸検査をすることも可能です。

◇国内で行われる検査方法

SASの検査方法としては、睡眠ポリソムノグラフィー検査(ポリグラフ)が行われて、主に呼吸器科の検査機器のある病院に検査入院して、脳波と睡眠パターンを記録して分析を行います。

呼吸の状態と胸部。腹部の動きによる呼吸パターンのモニターもあり、他に、パルスオキシメーターによる動脈血の酸素飽和度計測が行われて、いずれかの検査と自己申告を含めて診断されます。

SASの国際的な診断基準として、10秒以上続く呼吸停止が1時間に5回以上ある場合ですが、20回以上になると治療が必要になります。

◇SASの治療法

内科的治療ではCPAP療法(経鼻的持続用圧呼吸法)が代表的なもので、舌が気道を塞いだ場合に無呼吸になることが多いですが、鼻と口を覆ったマスクから圧力のかかった空気を送り込んで強制的に気道を広げて呼吸を楽にします。

この治療法によって、無呼吸やいびきの消失、睡眠の質の改善、日中の眠気の消失、高血圧やその他の合併症の予防が期待できます。

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