アルコール性神経障害の深刻な症状

byouin2

この時期に起こりやすいのがアルコール性神経障害であり、原因としてはアルコールの毒性ではなく、食事を摂らずにアルコールを飲むとアルコール分解の際にビタミンB1が消費されるので、結果的にビタミンB1不足になって末梢神経に障害が出てきます。末梢神経障害により手足のしびれや痛みが初期症状として起こりますが、重症になると後遺障害が残ったり死に至ることもあります。

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◇ビタミンB1の必要性

ビタミンB1は豚肉や味噌など、日本人の食事には豊富に含まれているので滅多に欠乏症は起きませんが、アルコールを代謝する過程で消費されると、アルコールの量に比例してビタミンB1不足に陥ります。そして、ビタミンB1が不足するとアルコール中毒を起こすという悪循環に陥ります。

しかし、ビタミンB1だけを補充しても単体で機能するのは難しいので、ビタミンB群はまとめて摂取する必要があります。

ビタミンB1の作用として、糖代謝、アルコール代謝、神経や脳の働きに関係しているので、不足するとウェルニッケ脳症、記憶力・集中力の低下、脚気、神経炎、筋肉痛などが代表的な症状で、末梢神経と中枢神経が侵されて起こります。

◇アルコール性神経障害など

手足の末梢神経が麻痺してしびれや痛み、筋萎縮、脱力(手足の力が入らない)が起きると、自力で歩行できなくなり、後遺障害が残ると車いすの生活になることがあります。

ウェルニッケ脳症が起きると、眼球運動障害や眼振(めまいのときの目の動き)、失調性歩行などでアルコールが抜けても酔ったような歩き方をします。糖代謝不足により記憶障害が起きますが、アルコールが複合的に関係している場合もあり、本人はアルコールの影響と勘違いすることもあります。脳のダメージが進行しているので治療を行わないと脳機能の低下が進み、後遺症として残ることがあります。

飲酒量が大量の場合は、アルコール性小脳失調症が起きて、ふらついて正常な歩行ができなくなります。小脳の発育不全と同じような歩行失調が起きるので、重症例では二足歩行さえ困難になり、転倒や壁に頭をぶつけて頭部外傷を起こしやすくなります。

この状態で断酒をすると禁断症状による振戦せん妄が起きて集中力低下、や錯覚などの症状が現れます。数日後に体からアルコールが抜けるとけいれん発作を起こすようになります。

アルコール摂取による記憶力の低下はビタミンB1不足の初期症状でもあるので、早めのビタミンB群補給や、場合によってはビタミンB1の大量投与などの治療が必要になります。アルコール摂取による障害はアルコールをやめれば治るというものではないので、注意しましょう。

◇ビタミンB1の必要摂取量

成人では1日あたり1.1mg以上が必要ですが、摂取カロリーによってさらに多い量が必要になってきます。水溶性のため、調理時の損失量は半分程度になり、アルカリ性の条件下で分解されるので、サプリメントからビタミンB1誘導体を摂取するのが効果的です。

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